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最終更新日: 2021-04-14 00:00:00
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2021年04月07日 00:00
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◆ドラマと文学で探る韓国 「変化する主人公像」②
ドラマ「椿の花咲く頃」×小説「82円生まれ、キム・ジヨン」

『椿の花咲く頃』の主人公ドンベク©KBS
 前回の掲載から1カ月が経った。東京オリンピック・パラリンピック組織委員会・理事の顔ぶれは様変わりしたが、開閉会式演出責任者による女性芸能人への容姿侮辱など、女性を取り巻く環境は必ずしも好転していない。とはいえ、こうしたことが問題視されるようになったという事実は、大いに評価されるべきだろう。
本紙を愛読されている皆さんのなかには『82年生まれ、キム・ジヨン』(以下、『キム・ジヨン』)をすでに読まれた方も多いと思う。多くの読者がキム・ジヨンの受ける女性ゆえの息苦しさに共感しつつも、実際はこんなものではない、これはまだ良い方だと口にしている。結婚・出産によって、キャリアを棒に振った女性は少なくない。キャリアのために、結婚・出産を諦めた女性もまた少なくない。どちらを選んでも後悔は尽きない。どちらも得られる女性はまだ少数だといっていいだろう。
出産を機に退職し、その後、家計を助けるためにも再就職を目指していたジヨンに浴びせられた決定的な一打は、見知らぬ男性から投げかけられた「ママ虫」という言葉だ。育児をろくにせず遊びまわる、毒虫のような母親(本文中)という意味だが、ジヨンはその時、公園のベンチに座ってベビーカーで眠る子どもを見ながら、コーヒーを飲んでいただけだった。この後、ジヨンには時々別人格が憑依するようになる。彼女自身の身近な女性たちが。いたずらではなく、本当にその人になってしまうのである。

『キム・ジヨン』は2016年の小説である。一方、ドラマ『椿の花咲く頃』は19年に放映された。たった3年で、韓国社会は驚きの変化を遂げた。ドラマに登場する主人公のドンベクは泣き虫で水商売を生業としている。女性から見ても、どうせ男を食い物にして生きているんだろう、と思ってしまう。さらに、連続殺人鬼に狙われても、それまでの犠牲者がホステスだったりすると、それなら彼女がターゲットにされても無理はないと思われてしまう。
普通ならそこに、ヒロインを命懸けで守るスーパーヒーローが颯爽と登場する。ところが、ここでドンベクの前に現れるヨンシクは熱血警察官ではあるものの、黙って俺についてこいタイプではない。
殺人鬼に狙われようが私の人生、とヨンシクの心配をはねのけるドンベク。ヨンシクも彼女は口うるさい彼氏や、お金や力で女性を守ろうとするヒーローなど、求めていないと気づく。彼は言う。「あなたは弱くない、一人で子育てして、ちゃんと働いている。誰よりも立派だ」。
男としては、俺が守ってやる、頼ってくれ、と言いたくなるシーンだ。だが、言わない。言わせない。ヨンシクはドンベクを自立したひとりの人間として尊重しているのだ。
21年の世界経済フォーラム版・男女格差指数が発表された。世界156カ国中、韓国102位、日本120位。特に、日本が韓国に大きく水をあけられたのが政治部門だ。韓国68位に対し、日本はなんと147位! この差は一体いつ埋まるのだろう?

青嶋昌子 ライター、翻訳家。著書に『永遠の春のワルツ』(TOKIMEKIパブリッシング)、翻訳書に『師任堂のすべて』(キネマ旬報社)ほか。

2021-04-07 6面
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