民団大阪本部の地方委員会と地方大会が3月27日に開かれた。地方大会では、任期満了に伴う三機関長の改選が行われ、団長選挙では呉龍浩氏(現職)と李元徹氏(民団東大阪南支部常任顧問)の両氏の一騎打ちとなった。
当初、李氏が162対160の2票差で現職を破り当選。議長には鄭弘氏(副議長)、監察委員長には許槿一氏(民団布施支部支団長)がそれぞれ無投票で選出された。当選証書も手渡され、三機関長が確定したものと思われた。
しかし、「団長選挙での当選票162票が過半数に達していない」と抗議の声があがり、選挙管理委員会は連日、その検証作業を行った。
李氏の獲得票数の内訳は、選挙人(5票を1票として計算)が25票(実数は129票)、地方委員・代議員が137票で計162票。一方、呉氏は選挙人28票と地方委員・代議員が132票で計160票となった。選挙人票は小数点以下が切り捨てで計算された。
しかし今回、選挙人の小数点も含めて計算し、無効票も総投票数に加えるべきとの意見が多数となったため、票の総数と過半数が変わった。つまり、総投票数は326・4票となり、過半数は163・2票となる。
当選者の獲得票数は162票と発表されたが、選挙人票数の小数点を考慮すると、正確には25・8票となり、地方委員・代議員票を加えると「162・8票」となる。有効投票ではなく総得票数で計算すると、過半数の163・2票に達していないという結論になり、結果的に再投票という判断が下された形だ。
無効票を総得票数に加えるかどうかで激論が交わされたという。当選証書まで手渡した結果が白紙となり、史上まれに見る不手際となった。 (大阪=韓登) |