李熙健・新韓銀行名誉会長(1917・6・29~2011・3・21)の他界から10周忌を迎え、故人の遺志を胸に刻むための追悼行事が21日に韓国で行われた。同日、京畿道・龍仁の新韓銀行研修院で行われた10周忌には、趙鏞炳・新韓金融グループ会長と晋玉童・新韓銀行頭取、林永鎭・新韓カード社長ら新韓金融の系列会社社長団と銀行役員、遺族らが出席した。
新韓金融を代表し、趙会長は「『金融で祖国の経済発展に報いる』という故人の金融報国スピリットは、新韓人の胸に大きな使命感を灯した。顧客に最善を尽くすという故人の確固たる信念により、グループの全ての社員がやりがいを感じ、顧客に真心を込めて接することができている」と語った。
趙会長はさらに「金融業界に向けられる目が厳しい昨今、名誉会長の言葉が思い出される。新韓金融グループはこれまで幾多の危機を乗り越え、成長の歩みを止めることなくやってきた。これは、故人の教えによって顧客と社会の信頼を大切にしてきたからだと思う」と述べた。
新韓金融の社員らはこの日、李名誉会長のビジョンと使命、情熱を改めて振り返り、『一流金融グループ新韓』に向けて前進することを誓った。
遺族代表の李薫(李熙健氏の孫娘)氏は、「新韓金融グループに関わる皆様へのハラボジ(祖父)からの遺言」として「新韓銀行は私一人で作ったものではありません。皆さん一人一人が創立者であります。どうか創立者として新韓銀行を守ってください」と紹介した。
李薫氏は「ハラボジ(祖父)の意識がクリアだった時に録音されたものです。韓国のさらなる発展、そして未来のための『新韓』を願う祖父の想いをどうぞよろしくお願いいたします」と述べた。
今回の李熙健10周忌行事は、本来多数の来賓を招いて行われる予定だった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により、新韓金融の役員のみが参列する簡素な形へと変更された。
来年の追悼式は、故人と共に新韓銀行を設立した在日同胞株主及び後輩、知人らの出席も促す方針だ。さらに、来年の追悼式に合わせて故人の足跡をたどる李熙健評伝の発行も予定している。(龍仁=李民晧)
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