米国際貿易委員会(ITC)は10日、電気自動車(EV)などに搭載するバッテリーをめぐり、LGエナジーソリューションがSKイノベーションに対し、営業秘密を侵害したとして訴えていた問題について、LG側の主張を認めた。
LG化学のグループ会社で、バッテリー事業を専門に手掛けるLGエナジーソリューションは、SKイノベーションが同社の従業員を引き抜いて、車載用バッテリーとして使われる2次電池技術に関連する営業秘密を盗んだと主張。2019年4月にITCに提訴していた。
今回の決定に伴いITCはSK側に対して、一部のリチウムイオンバッテリーの米国への輸入を10年間禁止する排除命令を出した。
ITCの決定はジョー・バイデン大統領の承認手続きを経て確定するが、米国国内での自動車生産に支障が出ることを懸念し、拒否権を行使する可能性があるとの見方も出ている。 |