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最終更新日: 2021-02-22 14:34:02
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2021年02月10日 00:00
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キスン便り(第33回) 韓国と日本の相違18 恒産無くして恒心無し

 26年前の韓国の賄賂事情について突っ込んでみます。当時は公務員の給料が安すぎました。官報に載っている公務員の給料を見ると、一番高いのが最高裁の長官で、それで私と同程度の報酬でした。新任の警察官はどうやっても生活が出来ないレベルの金額でした。官報に載っていた給与はおそらく基本給部分だけだろうと思います。他に諸手当があるはずですから、もう少し多いと思いますが、それでもかなり安い金額です。
私が住んでいた近くに国家公務員がいました。高級マンションに住み、子供二人を私立大学にやり、ゴルフ会員権を持っていて毎週末にはゴルフに行っていました。車は奥さんと自分用とで二台ありました。官報に載っていた給与水準でそんな生活は出来ません。裏でかなりの賄賂を受け取っているのは明白なことでした。
私が若かった頃、在日の一世のインテリが、韓国には天災という言葉以外に官災という意味の言葉があるといっていましたが、その意味がやっと分かりました。官僚に賄賂を渡さないとひどい目にあったり、思いもしない損害を官から受ける社会だったのです。
自由、平等、博愛を達成するには官僚が公平でなければなりません。賄賂を期待して金持ちばかりに顔が向いているようでは良い社会にはなりません。韓国で安月給の公務員の人気が高いのは、甘い汁を期待しているからといえるでしょう。韓国では昔から、一定の地位に就いているのに貧乏していると、馬鹿だ、と言われました。普通の韓国人には地位や権力を利用して金儲けをするのは当たり前、という発想がありました。
私の父親は、「利用できる友達を沢山作って、多くの人と知り合って金儲けをしろ」と言っていました。それは翻訳すると「自分の派閥を作り、権力者と結びついて金儲けしろ」ということでした。そうまでして金儲けをしてどうするのかというと、「親孝行をしろ」つまりは「全部俺に差し出せ」というのです。裏でこっそりと日本人の母親が言いました。「友達は利用するために作るものじゃありません。そんな考えで友達を作ってはいけませんよ」こういうアドバイスがなく、でたらめばかり言っている父親しか知らなかったら、私は確実にぐれていたと思います。韓国人なんてのはろくな奴らじゃない、と思っていました。
しかし歴史を学び、韓国のシステムが分かってみると、成るほど親父が言ったことは韓国内では真実だったと思ったものです。しかし、だからそれでいいとは言えません。現状認識は価値判断の根拠にはなりません。現在の韓国がダメだから未来永劫ダメで良いということにはなりません。韓国を良くするためには、官僚が公平になり私の父親がいっていたような考え方や風習を一掃するところから始めなければなりません。
そのためには官僚の給与倍増です。賄賂を貰わなくても生活できるレベルの報酬を出すことです。その上で賄賂を貰う官僚は全て懲戒免職にします。五十年か、百年経って殆どの官僚が賄賂を貰わなくなり、公平な業務が遂行されるようになれば、その時は韓国社会に自由、平等、博愛がもたらされるでしょう。普通の人が自尊心を持って生きていけるようにするのは、政治の務めであると思います。それをせず、安易に反日で国民をまとめるのは、政治家が無能である証です。
また26年前の学校の先生の中には、賄賂を持って来た親の子とそうでない親の子とを差別する人が居ました。国を豊かにしたり、貧しい者が豊かになるには教育しかありません。その教育をする者たちが、賄賂によって左右されるというのは、国の未来を食い潰すようなものです。私はそんなところに自分の子供を入れたくなかったので、ソウルの日本人学校に子供たちを通わせました。今は改善されていることを祈ります。

 李起昇 小説家、公認会計士。著書に、小説『チンダルレ』『鬼神たちの祝祭』、古代史研究書『日本は韓国だったのか』(いずれもフィールドワイ刊)がある。

2021-02-10 5面
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