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最終更新日: 2021-10-20 00:00:00
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2021年02月03日 00:00
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幅広い年齢層が学ぶ韓方通信大学
超高齢化社会を迎える韓日の課題解決へ

 かつて経験したことのない超高齢社会を迎えている日本と、いずれ日本以上の超高齢社会になると予測されている韓国。これまで若年層を中心に考えられてきた社会制度やインフラを、再構築する知恵が求められている。その一つの方向性として、韓方学を基本とした学科が韓国で開設され、平均年齢50代という学生たちが新たな可能性を求め挑戦を始めている。

◆人生100年時代を迎えて

オンライン授業を受けることにより海外からでも学位や韓国語教員資格を取得できる韓国の慶煕サイバー大学(通信大学)は、日本の韓国語習得希望者の間でも知られている。そのサイバー大学に2019年、「韓方健康管理学科」が新設されたのだが、約200人いる在学生の平均年齢が50代半ばということで、韓国国内で話題となっている。入学資格は問わず、合否は自己紹介書が8割を占める。大学を卒業したばかりの20代前半から、80代まで幅広い年代の学生が入学している。自身と家族の健康のため、という志望動機が最も多いという。
「人生100年時代」と言われる。統計庁が昨年12月に発表した「2019年生命表」によると、出生児の期待寿命(今後生きると予想される期間)は83・3年で、前年と比べて0・6年長く、毎年数値を延ばしている。韓国は、OECD(経済協力開発機構)加盟国の中で5番目の長寿国家となった。一方で、少子高齢化がかなりのスピードで進行中だ。高齢者の貧困の問題もある。所得が国の世帯平均の50%を下回っている65歳以上の割合は43・8%(17年データ)で、OECD加盟国では最も高い。OECDでは「韓国の年金制度が十分に整っていないことが原因」と分析している。
平均寿命が世界一、07年に65歳以上の人口比が21%を超え超高齢社会に入っている日本でも、貧困率は深刻だ。16年7月時点の生活保護受給者世帯の47・4%が高齢者世帯であり、給付される年金額では半数が生活できないという実態を示している。
この他にも増加する医療費や介護の問題など、社会の高齢化に伴う課題は多い。負の側面が強調されることは否めないが、少子高齢化という事実を踏まえた上で、問題解決へ向けてのアプローチが必要だ。

◆高齢者自らが問題解決へ

長くなった老後をいかに生産的に過ごすか―前提となるのは一人ひとりの「心身の健康」だ。その意味で慶熙サイバー大学の新設学科は、高齢化問題解決の第一歩にも思える。自身と家族だけでなく、身近な人々の健康管理に役立つ専門家の養成を目標にしている。学生のなかには調理師、医療関係者、農業従事者など本業の一助とするために勉強を始めた人も多い。卒業時には、韓方薬草管理士、韓方薬膳調理師、統合瞑想指導士という三つの資格が認定されることから、新しい事業分野を開拓しようとする人もいるという。何より高齢者自らが問題を解決しようと学び始めたことは大きい。
高齢化は韓日に限ったことではない。米・露など海外から授業を受けている学生も増えてきており、今後は外国人学生のために英語での授業を行う計画もあるとのことだ。

2021-02-03 5面
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