サムスン電子は8日、2020年10~12月期の連結決算を発表した。それによると、営業利益は前年同期比25・7%増の9兆ウォン、売上高は同1・9%増の61兆ウォン。一方、第4四半期の業績が発表されたことで同社の20年通期の営業利益、売上高が確定した。営業利益は前年比29・5%増の35兆9500億ウォンで、売上高は同2・5%増の236兆2600億ウォンとなった。
武漢コロナウイルスの感染被害が世界的に拡大したことで、上半期の同社業績は低調だったが、7~9月期に入ると需要が回復。ロックダウンに伴う巣ごもり需要や非対面ニーズの増加を追い風に半導体を中心に業績が急回復した。通年では、売上高は小幅増にとどまったが、収益性は大きく改善した。一方、第4四半期は半導体の価格下落やスマホの販売不振などから売上げが鈍化。ウォン高も継続しており、21年の輸出市場の苦戦が懸念されている。 |