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最終更新日: 2021-04-14 00:00:00
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2020年12月28日 00:00
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「88五輪は在日同胞の遺産」
趙在基・国民体育振興公団理事長

ウラチャチャ韓国、ウラチャチャ日本 

1988年のソウル五輪は、歴代五輪の中で最も成功したケースとして挙げられている。国際オリンピック委員会が選んだ「最高の五輪」がソウルだ。韓国の生活体育の総本山「国民体育振興公団(以下、体育公団)」も、ソウル五輪の遺産だ。日本と深い縁をもつ趙在基・体育公団理事長=写真=に、五輪に関するエピソードなどを聞いた。(ソウル=李民晧)

――体育公団の生みの親は88ソウル五輪だと聞いた。

 「体育公団は、五輪の翌年である89年4月20日に創立された。財源はソウル五輪の剰余金3110億ウォンと、体育振興財団の繰越金411億ウォンを合わせた3521億ウォンだった。88ソウル五輪の遺産というわけだ。体育公団はこれまで、韓国のスポーツ発展をけん引してきたと自負している。競輪、競艇などを通して17兆ウォン以上の基金を造成し、韓国スポーツ財政の90%以上を担ってきたからだ」

――体育公団は、民団と共に在日同胞青少年の育成を支援している。プロジェクトの経緯と成果は。

 「オリンピック公園内にある『オリンピックユースホステル(現・オリンピックパークテル)』は88五輪の際、在日同胞たちの募金で建てられたものだ。90年9月に開館したこの施設は、在日同胞の募金のうち210億ウォンが建設に充当された。在日同胞による(母国への)遺産だ。体育公団は在日同胞の恩義に報いる方策として、2009年からは韓国に留学する3~4世の在日同胞青少年に奨学金を支援している。民団を通して毎年1億ウォンずつ、これまで全226人の同胞の若者を支援した。19年には民団と青少年育成のための業務協約(MOU)を締結した。在日同胞の母国愛と恩情が永遠に続いてほしいという願いによるものだ」

――理事長は在日同胞や日本との関りが深いと聞いた。

 「1973年、スイス・ローザンヌで開かれた世界柔道選手権大会に、無差別級代表選手として出場した。当時は日本が全階級を席巻していたが、選手たちの繰り出す技が神技に感じられるほどの実力者がそろっていた。韓国選手権で2年連続優勝を果たした私でも、練習相手にすらならないほどだった。当時、私の柔道の師匠が、天理大でコーチを務めていたキム・イテ氏を紹介してくれた。これが在日同胞や日本との縁の始まりだった。在日柔道会(イ・ドスル会長)と在日体育会の李熙健会長らが日本での生活を支援してくれた。ビザは1カ月の滞在を上限とする単数ビザだった。持ち出せる外貨は300ドルが上限で事実上、裸一貫で玄界灘を渡った形だった。日本には3年間滞在した。在日同胞たちが鶴橋で食事を奢ってくれたり、あれこれ世話を焼いてくれたりした。在日柔道会のキム・ドギョン副会長とキム・ドンベ氏、宿泊施設の近くにあったパチンコ屋の店主まで、韓国から来た私に激励を惜しまなかった。お陰で76年、モントリオール五輪のハーフヘビー級では銅メダルを取ることができた」

――在日同胞たちは韓国のスポーツ発展に様々な形で貢献してきたが。

 「(48年ロンドン五輪における重量挙げ銅メダリストの)故キム・ソンジプ氏が私のメンターだ。キム先生が五輪に出場する際は本当に紆余曲折が多かったという。韓国では宝くじを発行してようやく出場費用を賄うことができた。他の国家代表チームのユニフォームやトレーニングウェア、記念品などの品々は在日同胞たちが支援した。ユニフォームに太極旗マークをつけてくれたのも在日同胞たちだ。在日同胞たちはソウル・武橋洞に大韓体育会の会館を建てる時も支援を惜しまなかった。実に有り難い」

――88五輪当時、オリンピック組織委員会で勤務した経歴を持つが、当時の様子は。

 「88五輪ではオリンピック組織委員会で勤務した。日本語ができることが強みとなり、スポーツマンながら行政に携わることになった。88五輪の際、組織委員会でも在日同胞が母国を支援しているという事実を把握していた。こんなエピソードもある。当時、ソウル奨忠体育館を在日同胞たちが修理してくれた。当時は陸軍スタジアムだったが(63年に建設)、施設の老朽化に伴い大々的な修理が必要だった。中でもトイレは大掛かりな改修が必要な状態だった。汲み取り式のトイレだったため、臭いも酷かった。その時、在日同胞婦人会が実施した1日10円募金運動の基金で移動型トイレを設置してくれた。臭いもなくなり、清潔になった。在日同胞たちの各種支援によって奨忠体育館は無事修理を終えることができた。その結果、オリンピックで柔道とテコンドーを行うことができたのだ」

――公団の今後の重点事業について。

 「体育公団の役割は大きく二つある。一つ目はソウルオリンピック記念事業だ。公園と体育館を維持・管理し、より多くの市民にスポーツの機会を提供することだ。国際オリンピック組織委員会も、歴代オリンピックの遺産の中でソウルを『最高の遺産』として記録している。ソウルオリンピック公園は一般人を対象とした生活体育の要として位置づけられた。都心の43万坪もの敷地に建てられたスポーツスタジアムは、韓流スターのコンサート会場としても使用され、プールの水深を下げて市民らに開放している。二つ目は、韓国スポーツ界を支える屋台骨として基金管理に万全を期していきたい。体育公団基金は17兆ウォンを超え、今では韓国体育財政の92%を担っている。88ソウルオリンピックが東西冷戦の壁を取り払ったように、統一もスポーツを通して紡ぎだすことができると考えている。望むなら、2032年には南北統一五輪として誘致し、それが韓半島の平和と統一をリードするきっかけとなること。在日同胞の皆さんも知恵を結集してくれると嬉しい。
我々はできる。我々はやり遂げられる。ウラチャチャ!韓国、ウラチャチャ!在日同胞」
(「ウラチャチャ」は韓国独自の言葉だ。牛を操る時に発する「イリャ」と、力を合わせる時に発する「ヨンチャ」の合成語)。

写真:ソウルオリンピック公園内にある各スタジアムは、88オリンピック当時、在日同胞たちによる募金で建てられた。ソウルオリンピックパークテルは、工事費全額が在日同胞の募金により賄われた。同施設は21年2月からリフォームが行われ、スポーツ文化、リラックスを目的とした複合施設へと生まれ変わる予定

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2021-01-01 11面
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