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最終更新日: 2021-01-14 00:00:00
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2020年12月12日 09:18
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古代史万華鏡クラブ 八咫烏(やたがらす)が繋ぐ高句麗と倭
第9回紙上勉強会

八咫烏は太陽の化身と言われ、3本の足がある。記紀をはじめ、キトラ塚古墳の壁画や玉虫厨子(法隆寺蔵)の台座にも見られる 写真は田村神社(香川県高松市)の八咫烏
勝股 優

 コロナ禍に見舞われ始めた今春の巣ごもり中、CSテレビの「広開土太王」を見た。全90話を超える大作だったが、4世紀末~5世紀初めにかけて高句麗をとりまく後燕やツングース族、モンゴル族、新羅、百済、そして倭との関係がよくわかって勉強になった。
アレ~ッ?と驚いたのは高句麗の軍旗が八咫烏だったことだ。日本サッカー協会のシンボルマークとまるで一緒の絵柄。日本神話で神武東征の折、道案内をしたカラスである。韓国や中国では日の精で三足烏というらしいが、高句麗の古墳からはそれをモチーフにした装飾品が発掘されている。今も韓国では朝カラスが鳴くと吉兆だという。神話学者の吉田敦彦氏は高句麗の建国神話と神武東征神話は類似しており、高句麗神話から影響を受けたことは確実と分析しており、両国とも三本足のカラスは神の使者だ。
広開土太王の軍旗を見てピンときた。江上波夫氏の騎馬民族征服王朝説だ。扶余と高句麗と関係がある東北アジアの民族が朝鮮半島南部の任那に本拠を置き4世紀末に日本列島に進出、王朝を作ったという説である。韓国の歴史ドラマを見て江上説への確信を強めたものだ。
大昔、朝鮮半島中部から北部に住んだ代表的民族はツングース系(満州族)の〓・貊という人々であった。その種族が紀元前1世紀ころ百済や新羅に先んじて高句麗を建国、七百年にわたり朝鮮半島北部を支配した(ツングース族は金や清などの王朝を作った戦闘的な民族)。
高句麗は4世紀初めに前漢の直轄領、楽浪と帯方郡を滅ぼし中国勢力を追い出すことに成功。半島が大陸の圧力から逃れた結果、馬韓が百済に、辰韓が新羅となり三国時代となる。以後、倭(ヤマト政権とも九州地方勢力ともいわれる)は鉄素材などの確保のため百済や加耶と連合、高句麗は新羅を傘下にして対立していく。
4世紀後半からの高句麗の南下政策により、半島は最初の動乱期を迎える。倭は苦戦したが、結果として混乱から逃れたり軍事的援助の見返りとして従来以上の先進的な人と物が倭にもたらされ、文化的発展や王権強化が図られていくことになる。
ツングースの強力騎馬軍団は隋や唐とも激しく戦った。6世紀末、隋が四度にわたり侵攻。612年には隋の煬帝が200万人(なにがなんでも多すぎ)の兵士を動員して攻め立てたが、それを殲滅。隋滅亡の要因となった。
日本中を驚かせた高松塚古墳の壁画。女官の風俗は高句麗式で、描いた人は高句麗系渡来人の黄文本実と言われる。天井の星座の配置図も高句麗から取り寄せたものとの推測もある(写真=飛鳥歴史公園HPより)
 唐とも戦い、645年には17万人の大軍を阻止するなど、ことごとく侵攻を防いだが、度重なる戦争で国力が衰退、国内の内紛もあり668年、唐と新羅の連合軍により高句麗は滅亡することになる。
武の国、高句麗。誠に勇猛果敢な国だった。対立はしたが倭との文化的交流も忘れてはならない。飛鳥仏教は百済だけでなく高句麗が力となった。聖徳太子の師は高句麗僧、慧慈。蘇我馬子の師の恵便もそうだった。絵画に優れた高句麗の人、法隆寺の金堂壁画は曇徴作だという。
祖国滅亡により高句麗から倭に亡命した人たちもいたが厳しい現実だったようだ。朝廷の官僚として重用される人はなく、ほとんどが山野に送られ、国土開拓にあたった。1799人が配流された武蔵の国に旧高麗郡が作られ、今の埼玉県日高市に高麗神社がある。東京の狛江も入植地だ。
高句麗を復活させた勢力もあった。高句麗遺民が同族の靺鞨と組み滅亡30年後の698年に渤海国(初期国名は震国)を建国。中国東北部からロシア沿海州に至る地域を支配し繁栄した。
唐や新羅に対抗するため日本とさかんに交流。195年間に渤海からなんと34回、日本からの使節も13回を数えた。歌人でもあった菅原道真が加賀国の国司に任ぜられているのも、渤海使との詩文交換などの文化的交流を重視したからと考えられている。倭と高句麗、対立の歴史を終え何百年ぶりにようやく訪れた平和な交流であった。

【講師紹介】勝股 優(かつまた ゆう)自動車専門誌『ベストカー』の編集長を30年以上務める。前講談社BC社長。古代史万華鏡クラブ会長。奈良を愛してやまない。

2020-12-12 6面
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