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最終更新日: 2020-11-18 09:01:27
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2020年11月11日 00:00
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古代史万華鏡クラブ 神話にみる新羅と倭
第8回 紙上勉強会

 

「南無八幡大菩薩」日本人の祈りの場

 前回、古代新羅と倭国(ヤマト・のちに日本)の関係について「時に仲良し、たいがい不仲、果ては戦争」と書いた。著名な古代史家も「お互いに対立しながらも交流していくという不思議な関係だった」と述べており、私が容易にその複雑な関係を理解できないのも当然のことだ。
 古代、新羅と倭国は、鉄や生活文化を伝えた加耶、大陸の文化をもたらした百済や高句麗以上の深くて長い関係があったようだ。それは日本の神話のなかに見つけることができる。神話というと所詮架空の話だと思うだろうが、百済や高句麗の人が日本神話に登場することはないのだからぜひ読んでほしい。
神話の主役として特異で劇的な役を演じる素戔嗚は天界を追放された後、新羅に天降る。後に息子の五十猛と舟を作って出雲に渡る。父は出雲で大活躍、息子はというと集めた樹木の種を蒔き、日本の植林の神と称えられる。たたら製鉄には大量の木材が必要だから鍛冶の神である。農業神的な要素もある。
まだいる。半島から渡来した新羅の王子、天日槍だ。但馬の出石神社に国土開発の祖神として祭られ、越前一宮の気比神宮の祭神でもあり、宇佐八幡でも祭られている日本の重要な神だ。おそらく矛や剣を神とする渡来集団を象徴するものだったろう。こちらも鍛冶神の要素が強い。
この天日槍の系譜を神話でたどると、新羅を征伐(?)した神功皇后にたどり着くから驚く。但馬に定住した天日槍はその地で結婚。五代目の子孫が有名な田道間守だ。垂仁天皇に命ぜられ済州島(?)にミカン(?)を探しに行った人だが、その弟の娘が神功皇后の母になる。韓国と違って日本では、概して三代以前の祖先はわからなくなり、神功皇后のような六代前となると赤の他人となるが、神話によれば三韓征伐の神功皇后は新羅系。
天武天皇が編纂を命じた記紀。古事記は皇室の内々の歴史、日本書紀は公式の史記とされる。記紀の神代の話をまったくの創造という人は多いが、国生みの話はともかく、壮大なストーリーは創造や想像ではとても書けるものではない。何らかの事実があり、それをベースに書かれたとしか思えない。そんな思いで記紀を読むと面白い。
次は韓国の神話へと移る。倭とのビックリな関係だ。実在する韓国最古の正史である三国史記の第一巻(新羅本紀)には、倭国の東北一千里の多婆那国から漂流してきた賢者が新羅の王の長女を娶り、義理の兄にあたる三代目の王の死後、四代目の王となる話だ。その賢者の名は昔脱解。
 倭国の東北一千里…、海に面した地とはどこなのか? 当時の一里は四百メートルほど。紀元一世紀、倭国の地方勢力の本拠地はどこだったのか。九州にあったのなら但馬か丹後半島、畿内なら越中、越後が該当する。
新羅本紀が伝える四代目国王、脱解はやはり倭人だったらしい。脱解王の下で大輔(今でいう総理大臣)も倭人だと明記している。当時倭人(倭族)は、大陸東北部や半島南部に沢山いたというから列島出身とは限らないが、その不思議な関係を表す神話を韓国の正史である三国史記が伝えている。
今回、日本と韓国の神話を勉強してきたが、それを通してわかった八幡神社と新羅との関係も面白かった。八幡神社は稲荷神社に次いで数が多い。日本人にとても馴染み深い神社だ。神功皇后の息子、応神天皇を主神とするが、前述した素戔嗚、五十猛、天日槍も祭神であり、著名な民俗学者の柳田国男氏は鍛冶神を祭った神社と分析、新羅系神社とみている。
奈良時代に日本独特の神仏習合により弥勒菩薩と合体したのも特徴。新羅が誇る青年戦士集団、花郎も弥勒菩薩を信仰し、その影響か後年の甲斐源氏は自らを新羅武将の生まれ変わりと信じ、その祖、義光は新羅三郎、兄の義家は八幡太郎と称した。
昔から日本人の多くは勝負の時「南無八幡大菩薩!」と念じた。いま、私の新羅との接点は、まさにそのあたりにある。

写真上:宇佐神宮は、日本に4万社余ある八幡神社の総本宮。祀られている八幡大神(誉田別尊=応神天皇の本名)について、豊前国風土記によると「昔、新羅国の神、自ら度り到来して、此の河原に住むり」とある。

写真下: 平安時代に活躍した源義光は花郎の生まれ変わりと信じ新羅三郎と名乗った。近江の新羅明神で元服したことからと伝わるが、新羅系の血筋なのだろう。甲斐源氏(武田氏、南部氏)の祖で武田信玄(写真は甲府駅前の信玄像)の祖先だ

【講師紹介】勝股 優(かつまた ゆう)自動車専門誌『ベストカー』の編集長を30年以上務める。前講談社BC社長。古代史万華鏡クラブ会長。奈良を愛してやまない。

2020-11-11 6面
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