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最終更新日: 2020-11-18 09:01:27
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2020年11月05日 00:00
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朝鮮女優史探 第5回

映画『旅路』日本宣伝ポスターでの文藝峰 出典=『キネマ旬報』(1937年)
 日本統治下の朝鮮映画界では、人気女優たちが演劇、ラジオ、レコードなど多様な分野で活躍していた。ところが文藝峰はもっぱら映画という媒体を中心に活動していた。文は文字通り「映画女優」としてその位置を確立したのである。特に朝鮮映画界が主導的に発展した1930年代の活躍がめざましい。この時期、主な作品として、『主なき小舟』(1932)、『春香伝』(1935)、『薔薇江蓮伝』(1936)、『旅路』(1937)を挙げることができる。『春香伝』と『薔薇江蓮伝』は人気古典小説を映画化した作品で、文藝峰が女性主人公の春香役と薔薇役を演じた。朝鮮人に馴染みのある古典小説を映画化することは常にあったが、トーキーの出現によって文藝峰は初めてしゃべる春香および薔薇となったのである。また『主なき小舟』と『旅路』はいずれも李圭換監督作品で、羅雲圭監督の『アリラン』の系譜に連なる映画である。1926年作『アリラン』は民族の恨みを込めたアリランの歌など、間接的に抗日的な意図を描き込み、朝鮮で熱狂的な人気を博した。これらの映画の共通点は、朝鮮の農村を舞台として下層民の苦しい生活をリアルに描きながら、厳しい運命に巻き込まれた農村の弱い女性と強く抵抗する男性を必ず登場させることであった。これが朝鮮映画界における「朝鮮的なもの」であり、民族映画と評される要素だった。文藝峰は、デビュー作『主なき小舟』では鉄道工事の技師に襲われる船頭の娘役を演じ、『旅路』では自分のために殺人まで犯した夫を、自分で見送らなければならない妻という役を演じた。『旅路』は文藝峰が李圭換監督と製作に参加し、日本(内地)と合作した映画である。日本で公開された『旅路』は、興行的に成功し、朝鮮にも映画が存在するということを認識させた。また、朝鮮映画の観客層を在日朝鮮人だけではなく、日本人、それも知識人にまで拡張させる契機となった。朝鮮でも『旅路』は「朝鮮映画の最高峰」という評価を受け、文藝峰の演技が絶賛された。「文藝峰ではない、別人が観衆の前に登場したようだ。装われた演技ではない文藝峰は、ただのスターではない。どこの国に出しても恥ずかしくないスター文藝峰!素晴らしい」と演技者として最高の評価が送られた。朝鮮映画界で文藝峰は、古典小説の伝統的人物やローカリティーのあるキャラクターなどを演じ、朝鮮的なイメージでスター性を構築してきたが、『旅路』ではこれまで身に付けたイメージが活かされ、はまり役となった。演技人生の転換期を迎えた文藝峰は、日本に進出する機会まで得られ、「朝鮮の入江たか子」と呼ばれるようになる。当時彼女の人気を凌駕する女優はいなかった。また、その頃、夫である無名作家の林仙圭が「愛に騙され、金に泣いて」で有名になったことや、子供を撮影所まで連れていった話までが評判を呼び、文藝峰は家庭に忠実な女性が社会でも成功するという、朝鮮で理想的ともいえる女性像になった。


李瑛恩(芸名イ・アイ) 韓国の女優。日本大学芸術学部で、学士、修士、博士の学位を取得。主演作として『大韓民国1%』『ダイナマイト・ファミリー』などがある。

2020-11-05 6面
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