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最終更新日: 2020-11-18 09:01:27
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2020年11月05日 00:00
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◆ドラマと文学で探る韓国 「不安を力に変えるもの」
ドラマ「愛の不時着」×小説「驟雨」

 2008年~10年に「韓国ドラマと文学」をテーマにした連載を受け持った。これは、時代を投影する韓国ドラマと文学を、背景となった社会の姿を探りながら、掘り下げるという企画だっだ。連載終了から10年、当時はマイナーだった韓国文学は『82年生まれ、キム・ジヨン』の大ヒットでK文学と呼ばれるブームを引き起こし、韓国ドラマも相変わらずの人気ぶりだ。今回、本紙で連載を開始することになり、ドラマと文学が描く韓国を、また新たな視点で見つめていければと思う。第1回は、自粛ムードがいまだ暗い影を落とす今の日本を生きる私たちに、勇気を与える2作品を選んでみた。

決して越えられない一線

 コロナ禍で経済活動が停滞する中、一人勝ちといってもいいほど大きな話題を呼んだのが、ネットフリックスで公開された韓国ドラマ『愛の不時着』だ。2月下旬に始まった配信は瞬く間に人気作ランキング1位にのし上がり、10月末現在、いまだトップテン圏内を守っている。ステイホームで時間ができたことと、ネットフリックスという、見放題の配信サイトで公開されたことも人気継続の一因だろう。
『愛の不時着』は、『星から来たあなた』『青い海の伝説』で知られるパク・ウジンの脚本を、『魔女の恋愛』でキャリア女子と年下男子の恋愛を描き、パク・ソジュンをブレイクさせたイ・ジョンヒョが演出。韓国では最高視聴率24・1%を記録した大ヒット作だ。ソン・イェジン演じる、財閥令嬢で実業家のユン・セリが事故で北朝鮮に不時着、そこでヒョンビン扮するエリート将校リ・ジョンヒョクに助けられ、やがてロマンスに発展していく。セリを守ろうとするジョンヒョクの誠実さと、ジョンヒョクの助けを借りつつ、自分の力で活路を見出そうとするセリの奮闘が、愛へと変化していく過程は絶妙だ。わかりやすいストーリーとキャラクターの魅力という、王道韓国ドラマである。そんな2人のロマンスを阻むもの、それは南北の軍事境界線だ。決して越えることのできないそれが、海外旅行どころか、国内旅行すらままならない今の私たちの状況とシンクロする。

明日をも知れないソウルの街角で

 朝鮮戦争勃発直後の混乱と、その渦中で生きる人々を生き生きと描いた簾想渉の小説『驟雨』は1952年7月18日から53年2月10日にかけて、全166回にわたって「朝鮮日報」に連載された新聞小説である。戦時下の、まさに緊迫した状況のもとで執筆されたこの小説の主人公は、卓越した判断力を駆使して混乱を乗り切ろうとする社長秘書、スンジェ。次々に降りかかる難題を巧みにさばいていく様は頼もしく、何があっても生き抜こうという、強い意志を感じさせる。開戦直後、大粒の雨の中、スンジェは愛人関係にある勤め先の金社長と、その部下である申課長とともに、ソウルを脱出しようと試みるが、叶わない。安全な場所を求めて逃げ惑う人々の中で、次第にスンジェはかねてより想いを寄せていた申課長に接近していく。戦時であっても、人々はお腹を空かし、誰かを愛する気持ちを止めることはできない。緊急事態宣言下でも、私たちがいつもの暮らしを必死で守ろうとしてきたように。いつもと違う暮らしであっても、人はいつもと同じ暮らしを求めるのだ。
このあと、2人の女性がどうやって危機を乗り越えていくのか、愛する人への想いを成就させるのか、次回はあふれんばかりの生命力を持つ2人の女性の生き方と愛の行方を掘り下げたい。


 青嶋昌子 ライター、翻訳家。著書に『永遠の春のワルツ』(TOKIMEKIパブリッシング)。翻訳書に『師任堂のすべて』(キネマ旬報社)ほか。

2020-11-05 6面
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