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最終更新日: 2020-11-18 09:01:27
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2020年10月28日 00:00
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【映画】『死霊魂』(中国)
映像は歴史をどう記録するか

老人は若者に「君ならどうする」と問いかける©LES FILMS D’ICI-CS PRODUCTIONS-ARTE FRANCE CINEMA-ADOK FILMS-WANG BING 2018

 リュミエール兄弟による映画初上映(1895)以来、数々の歴史的事件が映像で記録されてきた。中国の映像作家・王兵(1967年生まれ)が、満州・瀋陽の工業地帯の衰亡と人民生活を記録した三部作『鉄西区』(1999―2003)で世界の映画界に登場した時、その偉業は「デジタルカメラ1台あれば、映画が世界と対峙できる時代に突入した」と評価された。
彼の最新作『死霊魂』(2019)は1958~60年の中国に吹き荒れた「反右派闘争」当時、再教育収容所に収容され辛くも生き延びた人々の証言を記録した超大作(上映時間8時間26分)である。
記録映画の舞台は「生還率10%」と言われたゴビ砂漠周辺の明水収容所。王兵は証言者の前にカメラを固定して、恣意的な弾圧に明け暮れた毛沢東支配下の共産党恐怖政治の実態を記録した。
反右派闘争の当時、「4500万人の死者を出した史上最も悲惨で破壊的な人災」(フランク・ディケーター『毛沢東の大飢饉』)と言われた大飢饉が重なった。インタビュー撮影は2005年に行われた。王兵はこの証言をもとに劇映画『無言歌』(2010)を完成させ、さらに16年から2年をかけて明水収容所の跡地などを追加取材したのである。
撮影した素材は120の証言と約600時間の映像である。「一つの証言を他の証言より目立たたせることはしない」「証言を織り上げたり差し込んだりすることはしない」。彼の基本姿勢は確固としたものだ。それは最近流行の「ドキュメンタリーは嘘をつく」(森達也)制作姿勢とはきわめて対照的である。
長時間上映の記録映画は、ホロコーストを記録した映画『ショア』(1985)を連想させるが、『死霊魂』は長さを感じさせない魅力がある。インタビューの現場に同席しているような臨場感がある。
王兵はフランスのテレビ会社の支援で、この作品を完成させた。中国内での上映は認められていない。日本国内で彼の一連の作品は、山形国際ドキュメンタリー映画祭で三度の大賞に輝いただけでなく、一般映画館でも上映されてきた。
しかし、韓国内では釜山国際映画祭などで三度の上映歴はあるものの、一般上映は皆無である。このあたりには「中国の暗部」を忌避する「韓国の文化需要の歪み」が指摘できる。最近の韓国の世界認識の視野狭窄ぶりと無関係でないと思える。

(下川正晴 元毎日新聞ソウル支局長)

公式HP=http://moviola.jp/deadsouls/
『無言歌』など関連作品はAmazonプライムビデオなど。

2020-10-28 6面
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