ログイン 新規登録
最終更新日: 2020-11-26 00:00:00
Untitled Document
ホーム > ニュース > 文化
2020年10月14日 00:00
文字サイズ 記事をメールする 印刷 ニューススクラップ
 
 
古代史万華鏡クラブ 両国の複雑怪奇な関係
第7回紙上勉強会

新羅を通じてステップルートの文化が倭国へ

私の故郷は岐阜県の東濃地方(美濃東部)である。美濃は古代最大の戦いである壬申の乱で、この地方出身の舎人が大海人皇子を助けて活躍した地だ。美濃は古代、新羅系渡来人の色濃い地であり、舎人たちも新羅系の系譜であったらしい。『日本の中の朝鮮文化』の金達寿氏によれば、岐阜市を代表する伊奈波神社や白髭神社、金神社をはじめ県内に525社もある白山神社は、オール新羅系神社だという。故郷の多治見市には、その名もズバリの新羅神社もある。「シラギ」ではなく、朝鮮語読みの「シンラ」神社という。
さて、これまで百済や加耶諸国との良好な関係について述べてきたが、本題である新羅との関係はまさに複雑怪奇。時に仲良し、たいがいは不仲、果ては大喧嘩して戦争にまで至っている。
伝説に過ぎないが、神功皇后の三韓征伐が敵対視の最たるものだろう。実際、激しく対立した。倭国の盟友であった加耶諸国へ新羅が侵攻したことが原因だ。九州の磐井の乱(新羅に奪われた南加羅の国を回復するため、527年に大和朝廷の近江毛野が6万人の兵を率いて任那へ出発、それを九州の豪族・磐井がはばみ、鎮圧された反乱―『日本書紀』)も、新羅にそそのかされた磐井が起こした争乱と習ったものだ。そして、局地戦ではなく大戦となった新羅・唐連合軍と百済との戦いに倭国(大和朝廷)も参戦、白村江の戦いで惨敗した。倭国の百済に対する思い入れは半端ではなかった。
戦いの後、新羅・唐の侵攻におびえた天智天皇は筑紫に水城を築き、防人を配備、九州から飛鳥まで届く烽火台を作り、各地に山城を構築、首都も近江に遷都するなど国土防衛を進めた。
そんな倭政権だったが、天智天皇が亡くなり672年の壬申の乱により大海人皇子(天武天皇)が政権を奪うと、手のひらを反すように友好関係へと大転換したのだからビックリだ。
唐とも戦ったのだから遣唐使の中断は当然(復活したのは30年後となる)だとしても、天武天皇になるやいなや翌年には新羅使が来朝、その翌々年には新羅の王子・忠元が訪れるなど、701年までに新羅への遣新羅使は10回、新羅からの使節は25回にも及んだ。新羅が唯一の外来文化交流の窓口になったということだ。
まるで、それまで敵国関係であったアメリカと日本の戦後関係のようだが、両国の利害が合ったということか。大陸からの先進文化や技術をまだまだ取り入れたい倭国、一方の新羅は唐と連合して百済と高句麗を滅ぼしたものの、半ば唐の属国状態になった状況を打破するために倭国の軍事的後ろ盾を得たかったのだろう。
とはいえ、その劇的な関係改善は、それ以上の力が働いたとしか思えない。壬申の乱は、天智天皇率いる百済系渡来人&百済と、天武天皇率いる新羅系渡来人&新羅との争乱であったという説にひかれる。吉野を少数で脱出、先行した舎人たちの工作で、新羅系渡来人の多い美濃や尾張の兵を集結して勝利した動きや、戦後の急な蜜月関係を見るとそう考えたくなる。685年に天武天皇が亡くなったとき、ちょうど大宰府にいた新羅使は喪服をつけ東に「哭(こく)」を発したと伝わる。
だが、新羅との蜜月はそう長くは続かない。天武後、天智の娘であった持統女帝になると皇室は再び親百済派のものとなり、以後、新羅との関係は徐々に冷却化していくことになる。
手元に古代朝鮮関係史があるが、それを見ると両国の関係がギクシャクしていくのがわかる。
・722年 新羅、日本の入寇に備えて手伐郡城を築く。
・731年 日本の兵船が新羅の東辺を襲い大破される。
・735年 新羅使来るが、国号を王城国と称したため追い返す。
・743年 新羅使来るが、答礼を失するため追い返す。
・753年 新羅王、倭の遣新羅使が無礼であるため引見せず。
・759年 新羅征伐のため太宰府に行軍式を作り侵攻を計画。
などなど。
やれやれ、まことに理解するのが難しい両国の関係である。書き足りないので次号につづく。

【講師紹介】勝股 優(かつまた ゆう)自動車専門誌『ベストカー』の編集長を30年以上務める。前講談社BC社長。古代史万華鏡クラブ会長。奈良を愛してやまない。

2020-10-14 6面
뉴스스크랩하기
文化セクション一覧へ
「韓日慰安婦合意、現在も有効」柳興洙...
メディアが作った「偽の大統領バイデン」
疑惑を報道しない巨大メディアは不正選...
親中グローバリストとの戦いが本格化
民団支援金、効率性検討へ
ブログ記事
ひみつきち
「トロッコ問題」問題
道徳と相対主義(哲学の現在6)
4.15総選挙の不正疑惑を徹底調査せよ!
中国の脅威
自由統一
著作権料の名目で北に送金
平壌を動かしているのは誰か
平壌の異変、権力構造に重大な変化
対北ビラ弾圧は利敵行為
南北関係を原点に戻す北の対米「正面突...


Copyright ⓒ OneKorea Daily News All rights reserved ONEKOREANEWS.net
会社沿革 会員規約 お問合せ お知らせ

当社は特定宗教団体とは一切関係ありません