市場調査企業「カウンターポイント・リサーチ」によると、サムスン電子は今年8月の世界スマートフォン市場でシェア22%を占めて1位となった。
スマートフォン世界市場では、サムスン電子が長く1位に君臨してきたが、今年4月にファーウェイ(華為技術)にトップの座を奪われた。8月のシェアではファーウェイは16%にとどまり、サムスンが首位に返り咲いた。続いてアップルが12%、シャオミ(小米)が11%と続く。
業界では米国がファーウェイへの規制を強化していることから、今後サムスン電子とファーウェイの間のシェア格差はさらに広がるとみている。米国の規制強化が原因で、ファーウェイはスマートフォンの生産に必要な部品調達に困難を強いられているうえ、世界的に中国企業に対するマイナスイメージが広がっている。
世界有数のスマートフォン市場のインドではシャオミなどの中国企業がスマートフォン市場を独占してきたが、国境線をめぐる中国との紛争が激化していることもあり、中国製品の不買運動が起きた。同国はファーウェイなどの中国製通信機やアプリの使用を制限、今年4~6月期のインド市場で、サムスン電子は2位となった。今後、さらにインドでは中国メーカーのスマホのシェアは縮小していくと見られている。 |