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最終更新日: 2020-10-28 00:00:00
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2020年09月30日 00:00
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【映画】『82年生まれ、キム・ジヨン』(韓国)
現代女性の生きづらさを繊細に

心が壊れてしまったジヨン(右)を心配する夫のデヒョン ©2019 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved.

 韓国でもっともポピュラーな姓である「キム」と、1980年代生まれの女子に多い「ジヨン」というありふれた名前を親からもらった30代後半となる女性の物語。
原作のベストセラー小説も映画の原題も同じタイトルなのは、特別な経験をした主人公のお話ではなく平凡ではあるけれど懸命に生きてきた自分たちの物語として受けとめてほしいと願ってのことだろう。
入社した時の思いとは裏腹に、結婚・出産を機に退職し、育児と家事に追われるジヨン(チョン・ユミ)。夫の実家では体調が悪いのに嫁として頑張りすぎて身も心も疲弊が募っていく。常に誰かの母や妻として見られ、一方で生きがいだった仕事も手放し、家に閉じ込められてしまったような感覚に陥ることもある日々。
そんな時はマンションのベランダからボーッと外を見つめるだけ。すっかり変わってしまった彼女を夫のデヒョン(コン・ユ)は心配するが、彼女は「ちょっと疲れているだけ」と深刻には受け止めようとしない。
しかしデヒョンには気になることがあった。それはジヨンが、自分の体に姑や友人、祖母らほかの人が乗り移ったような言動をとることだ。しかもその時の記憶が完全に抜け落ちている妻に本当のことを伝えると彼女を傷つけることになるのではと悩み、真実を告げられないまま、精神科医にひとり相談に行くが……。
本作が韓国でヒットしたのは、自身も二人の子を持つ母親であるキム・ドヨン監督の繊細な演出が共感をもって受け入れられたからだろう。学生時代にジヨンがバスの中で痴漢に遭い、携帯で知らせ助けに来てもらった父親から「おまえにもスキがある。スカートは短くしてはダメだ」と叱られたり、同じ兄弟姉妹なのに弟だけが優遇されたりといったエピソードを一つ一つ積み重ねていくことで、多くの女性が感じてきたであろう生きづらい社会を描いていく。
夫のデヒョンも手をこまねいていたわけではない。疲れ切った妻を見かね「僕が育児休暇を取るよ」と提案し、復帰後の仕事に影響しないかと気をもむジヨンに「大丈夫」と安心させ、「君が幸せなら僕も幸せだ」ともいう。兵役や大学進学で不正を疑われる事案が跡を絶たない韓国だが、男女をめぐる伝統的価値観の変化についても無関心ではいられないようだ。

(紀平重成 アジア映画ウオッチャー)

公開=10月9日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開。
公式HP=http://klockworx-asia.com/kimjiyoung1982/

2020-09-30 6面
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