ログイン 新規登録
最終更新日: 2020-10-18 19:54:25
Untitled Document
ホーム > ニュース > 社会
2020年08月15日 00:00
文字サイズ 記事をメールする 印刷 ニューススクラップ
 
 
韓国・歴史教科書の「偏向」
6・25戦争の原因は李承晩と米国?

 自国の歴史教育は、国家の言語と文化、記憶の共同体を形成するツールだ。その基本となるのが教科書である。次世代の若者たちは、教科書によって自国の歴史に対する矜持を育むことができる。しかし、韓国の教科書は北韓による赤化の野望から国民を守った6・25戦争について、「左偏向」との批判を避けられない状況にある。一部の教科書では、戦争の原因が李承晩と米国にある、とのニュアンスで書かれていた。(ソウル=李民晧)

 今回、弊紙が入手・分析した高校韓国史教科書は全4種だ。未来N、天才教育、東亜出版、志学社から発行され、2019年11月に教育部の検定を受けたものだ。現在、第一線の教育現場で10代の青少年に向けて使用されている最新版だ。左偏向、ないしは北韓式の論理、という疑念が生じる記述が複数発見された。

6・25勃発の原因は李承晩?


天才教育が発行した教科書は、まるで6・25の勃発原因が当時の李承晩韓国大統領にあるかのような描写だった。
「政府樹立後、李承晩は北進統一を掲げて反共体制を固め、金日成は平和統一攻勢を強めながらも実際は戦争準備をしていた」
志学社の教科書もまた「南韓の李承晩政府は北進統一を打ち出して国軍を創設し、智異山などで遊撃戦を展開する左翼勢力を討伐した」とし、韓国政府の対北強硬姿勢が戦争の背景となったかのようなニュアンスで書かれている。
4種の教科書ではいずれも、韓半島から米・ソ両軍が撤収した1949年から南北間の武力衝突が頻発し、南と北はそれぞれ北進統一と南朝鮮解放を打ち出して強く衝突していた、と韓国と北韓を同列であるかのように描写している。6・25戦争勃発の原因として北韓を明確に特定していないため、韓国政府にも問題があったと誤認する可能性も生じるのだ。

アチソン宣言が北韓の南侵を誘導?


各教科書は、6・25勃発における別の原因として、米国の太平洋地域防衛ライン(アチソンライン)から韓国が除外されたことを示した。志学社と東亜出版はそれぞれ、アチソン宣言の発表により「北韓が南侵を計画するにあたり有利な環境が造成された」「北韓は韓半島で戦争が起きても米国が介入しないものと判断した」と記述されている。
韓国の高校で使用されている歴史教科書4種
 まるで米国が北韓の南侵を誘導したかのようなニュアンスだ。これらの争点は一時期、研究者の間でも「事実」であるかのように扱われていた。未だにそう信じる一般人も多い。
しかし、軍事専門家の間では「金日成がアチソン演説を見て戦争を起こしたということは絶対にない」という認識がスタンダードだ。これについては、実際に発生した歴史のタイムラインをたどれば容易に分かることだ。
米国国務長官のアチソンは1950年1月、全国記者協会の演説で、韓国を米国の太平洋地域防衛ラインから除外すると発表した。しかし、実は極東軍総司令官だったマッカーサーが1948年、「韓国除外案」を本国に報告しており、これは米国で共有されていた。即ち、アチソンの演説はマッカーサーの報告を再確認したものにすぎなかったのだ。
ソ連はこの事実を把握していた。北韓の金日成が「知らなかった」と取り繕うことはできても、これが米国の国家機密ではなかったから知っていた、という蓋然性は十分だ。

産業化の革新も卑下 間違った歴史教科書の弊害


 金日成が南侵計画を立てたのは1949年

米国が北韓の南侵を誘導したという説を完全に覆す証拠は、ロシアが韓国に提供した。1994年6月、モスクワを訪問した金泳三大統領にエリツィン大統領が手渡した旧ソ連の機密文書は、金日成がアチソン宣言の1年前から南侵準備を進めていたことが記録されていた。ソ連は米国で出版されたフルシチョフ回顧録「6・25は金日成が仕掛けた」という述懐を捏造作品として一蹴してきたが、ソ連崩壊後、大統領に就任したエリツィンが「金日成の南侵は事実」と認めた形だ。
当時のエリツィン文書によると、最初に金日成が平壌駐在のソ連大使だったシュトイコフを通し、スターリンに南侵計画を伝達した。さらに49年3月、金日成はスターリンと面談する機会を得た。モスクワを訪問した金日成は、スターリンに繰り返し南侵の必要性について説き、承認を懇願した。金日成は同年5月、人民軍政治保衛局長かつ党中央委員である金一を中国へと送り、訪中の結果をシュトイコフと共有した。
しかしこの時もスターリンは南侵計画を拒否していた。米国が軍事介入する可能性があり、米国との全面戦を恐れたと伝えられた。スターリンはしかし、50年2月に再び開かれた金日成との密談、同年3月から4月にかけてモスクワで開かれた3回の会談で金日成が度々提議してきた南侵計画を承認するに至る。

「6・25戦犯」を省略した各教科書


だとすれば、韓国史の各教科書は6・25を引き起こした者についてどのように描写しているのだろうか。各教科書は、北韓の南侵という事実を明記した。「50年6月25日明け方、北韓は38度線を越え、奇襲南侵を敢行した」(未来N)、「北韓の南侵によって戦争が勃発する」(東亜出版)、「50年6月25日、北韓は38度線を越え、全面的な南侵を敢行した」(天才教育)、「北韓軍が38度線を越え、奇襲南侵をして戦争が始まった」(志学社)などだ。
ソ連の機密文書開示により、左派たちが主張してきた「北侵説」という捏造は通用しなくなった。しかし、教科書内では未だ6・25の「戦犯は誰か」「戦争の責任は誰がどうとるべきか」という点について一節たりとも記載されていないのが現状だ。韓国内の単独政府樹立に代表される「分断体制確立」が原因かつ、米国によって戦争が起きたという原因と背景を「歪曲」するニュアンスがあることも問題だ。
歴史教育は、一つの国家と民族という共同体の結束を強固にするために不可欠なものだ。教科書は、次世代の若者にそれを実現させるためのアイテムだ。
それにもかかわらず、高校教科書の現代史部分を読む限り、大韓民国はまるで生まれてはいけなかった恥ずかしい国であるかのような印象を拭えない。6・25の記述のみならず、韓国建国と産業化等の革新的事実についても卑下するかのような記述があふれている。「間違った歴史教育が国家と国民、特に次世代の若者を蝕む」という問題認識が急務だ。

2020-08-15 12面
뉴스스크랩하기
社会セクション一覧へ
「歴史の転換点」仁川上陸作戦から70年
狂乱の文在寅「生命尊重」に敬意を示す
文在寅政権 公安統治、ソウル都心が戒厳令
反文明勢力「労働党在日支部」 
中国共産党へ”NO” 世界同時行動
ブログ記事
ひみつきち
「トロッコ問題」問題
道徳と相対主義(哲学の現在6)
4.15総選挙の不正疑惑を徹底調査せよ!
中国の脅威
自由統一
著作権料の名目で北に送金
平壌を動かしているのは誰か
平壌の異変、権力構造に重大な変化
対北ビラ弾圧は利敵行為
南北関係を原点に戻す北の対米「正面突...


Copyright ⓒ OneKorea Daily News All rights reserved ONEKOREANEWS.net
会社沿革 会員規約 お問合せ お知らせ

当社は特定宗教団体とは一切関係ありません