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最終更新日: 2020-02-19 00:00:00
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2020年01月29日 00:00
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【映画】『PMC:ザ・バンカー』(韓国)
裏切りや策謀が交差する究極の脱出劇

エイハブは仲間と地下要塞へ ©2018CJ ENM CORPORATION,PERFECT STORM FILM ALL RIGHTS RESERVED
 もし韓国と北朝鮮の軍事境界線の地下にハイテク機能の備わったバンカー(要塞)があったとしたら…。こんなアイデアを、主演のハ・ジョンウが7年前『テロ、ライブ』でコンビを組んだキム・ビョンウ監督に提供した。この一言に創造意欲を刺激されたキム監督が撮ったのは、ゲーム感覚で進行するミリタリー・サバイバル・アクションドラマ。最初はゲームを楽しんでいるつもりだったのに、いつの間にかゲームと現実の区別がつかずに戦っていたと思うほどリアルなのである。

 CIAから北朝鮮の要人を安全な場所へ護送するよう依頼された民間軍事会社の傭兵隊長エイハブ(ハ・ジョンウ)は、部下11人と軍事境界線の地下要塞に潜り込んだ。すぐにも任務は終了するはずだったが、CIAの策謀や仲間の裏切り、国家間の政治的な駆け引きによって孤立し、要塞内で身動きが取れなくなる。彼らは果たして仲間と一緒に巨大要塞から脱出することができるのか。

 ドラマをダイナミックに見せるのは、重傷を負ったエイハブ隊長がコントロールセンターで自分のけがの治療もままならないのに、隊員の位置を知らせるパネルや、隊員がヘルメットに搭載しているP.O.V.カム、ドローンのカメラからの映像を見ながら「右へ進め」「左に行くと敵がいる」などと次々に指示を出し続ける場面だ。仲間と敵の動きを完全に掌握した隊長は、ゲームでいえば最強のプレイヤーと言える。

 見せ場は続く。護衛するはずだった北の要人は、意外にも北朝鮮最高指導者を意味する「キング」だった。暗殺者とされたエイハブ隊長が汚名をはらす唯一の方法は、「キング」を生きたまま地上へと連れ出すことだった。キングお抱え医師(イ・ソンギュン)の指示を受け、瀕死状態のキングの命を助けるべく点滴や輸血を手際よく施す。仲間への戦闘継続指示を間違わずにである。このドキドキ感にもしびれるだろう。

 圧倒的なカメラワークにも感心するが、もっと引き込まれたのは、隊長が若い隊員に問う「仲間を見捨てれば助かるが、守れば危険にさらされる」「お前ならどうする?」という質問を、隊長が自身にせざるを得ない場面が次々に押し寄せることだ。
エイハブ隊長の下した判断はぜひともスクリーンでご確認いただきたい。

(紀平重成 アジア映画ウオッチャー)

公開=2月28日(金)より、シネマート新宿ほか全国順次公開。
公式HP=http://pmcthebunker.com/

2020-01-29 6面
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