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最終更新日: 2019-12-11 00:00:00
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2019年11月27日 00:00
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【映画】「パラサイト 半地下の家族」(韓国)
相反する2つの家族が交差した結末とは

半地下の家族©2019CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
 映画『パラサイト 半地下の家族』は、2019年カンヌ国際映画祭で韓国映画史上初のパルムドール(最高賞)を受賞。観客動員数も韓国で1000万人突破、フランスで150万人を突破するなど、世界各国で動員記録を塗り替えている話題作である。
半地下住宅に住むキム一家は全員失業中。度々事業に失敗した過去を持ち、計画性も仕事もないが、楽天的な父ギテク。そんな甲斐性なしの夫に強くあたる元ハンマー投げ選手の母チュンスク。大学受験に落ち続け、若さも能力も持て余している息子ギウ。美大を目指すが、予備校に通うお金もない娘ギジョン。しがない内職で日々をしのぐ彼らは、ただただ普通の暮らしがしたいと願っていた。そんなある日、長男ギウが友人の紹介で、高台の豪邸で暮らすパク家へ家庭教師の面接を受けに行くことに。そして妹ギジョンも兄に続き、豪邸へ足を踏み入れる。半地下住宅で暮らすキム一家と、高台の豪邸で暮らすパク一家。この相反する二つの家族が交差した先に、想像を遥かに超える衝撃の光景が広がっていく―。
監督は映画『殺人の追憶』『スノーピアサー』のポン・ジュノ。貧富の格差と家族愛を主軸に、コメディ、サスペンス、ホラー、アクション、パニック、ヒューマンドラマといった様々な要素を盛り込んだ作品に仕上げた。俳優陣も演技派が集結。貧しい一家の大黒柱キム・ギテクを演じるのは、『殺人の追憶』を始め、ポン・ジュノ監督と4度目のタッグを組む韓国を代表する名優ソン・ガンホ。本作では温厚な父が見せる一瞬の狂気が強烈な印象を残す。その他、IT企業社長パク・ドンイク役にイ・ソンギュン、その妻にチョ・ヨジョン、ギウ役にチェ・ウシクなど、個性豊かな面々がそろった。
映画『パラサイト 半地下の家族』は、かつてない韓国映画である。ポン・ジュノ監督は「普通の人々を描いた本作は、道化師のいないコメディ、悪役のいない悲劇だ」と話す。そこにあるのは、善意でも悪意でもない。何気ない人々の言動が引き金となり、回避不能なできごとに陥っていくだけ。誰にでも起こり得ることなのが最も恐ろしい。
韓国映画を観始めて20年。面白い作品や素晴らしい作品は数あれど、世界的な作品になかなか出合うことができなかった。本作を観賞後、ようやく世界に誇れる作品と出合えたような気がして、喜びに打ち震えた。

(宋 莉淑 ソン・リスク/文筆家)

公開=2020年1月10日(金)より全国ロードショー。
公式HP=http://www.parasite-mv.jp/

2019-11-27 6面
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