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最終更新日: 2020-01-22 00:00:00
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2019年11月20日 00:00
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民団中央 北送60年特別シンポ開催
北韓・朝総連に謝罪求める決議文採択

『「北送」60年歴史的検証特別シンポジウム』が13日、東京YMCAアジア青少年センターで開催された。民団中央本部と民団関東地方協議会が共催し、在外同胞財団が後援した。シンポジウムには約200人が参加し、基調講演とパネルディスカッションに耳を傾けた。シンポジウムの終わりには、民団東京の李壽源団長が読み上げた決議文を参加者一同で採択し、閉会となった。

 開会時の主催者あいさつで壇上に立った民団中央本部の呂健二団長は、「私と北送との関わりは、60年前の8月15日、新潟で開催された『北送反対民衆決起大会』に参加したことが発端だ。北送は朝鮮総連が言うように『終わった問題』ではない。多くの日本人妻・子息がこの北送で北韓へ送られたが、日本政府や国民の関心は拉致被害者にばかり向いているように思う。この北送問題も同様に関心を持っていただきたい」と述べた。
シンポジウムには約200人が参加した
 続く基調講演で、コリア国際研究所の朴斗鎮所長は「これは北韓当局と朝鮮総連が主導した国家的詐欺だ」と規定し、未だにメディアなどで使用される「帰国事業」という呼称は廃絶すべきだと述べた。また、「差別と貧困に直面していた当時の在日朝鮮人の中で、社会主義の幻想は大きな力を持っていた。それを全面的に肯定する日本の新聞を疑うこともなかった」として、当時のメディアの責任に言及した。朴氏は最後に、「この北送事業60年を契機として、我々在日同胞が主体となって北送問題の追及をしていかなければならない」と結んだ。
「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」の山田文明名誉代表は、「北送事業とは、金日成が発案し、北韓当局と朝鮮総連が実行したものだ」と前置きを述べ、「騙して連れていくという点で、この北送事業は明らかに誘拐という犯罪だ」と非難した。さらに、「生まれ育った環境や、脱北する過程でこうむった被害の影響から抜けだせずにいる脱北者も依然として存在する。彼らを支えていくのも今後の課題だ」とした。
デイリーNKジャパンの高英起編集長は、「60年前の当時、民団の北送反対運動はあらゆる報道から『非人道的』とされたが、今となってはそれが正しい行いであったことが証明された。そういった意味で、民団の名誉回復はなされるべきだ」と主張した。また当時、北送に賛同した報道関係者に対しては、「当時の状況と立場を冷静に振り返ることが必要なのでは」と指摘した。
小休憩をはさんで行われたパネルディスカッションでは、パネリストとして山田名誉代表、高編集長、在日脱北同胞の石川学氏、北韓の実態を告発した「楽園の夢破れて」の著者である関貴星氏の娘であり、「異文化を愉しむ会」代表を務める呉文子さんが参加し、朴所長がコーディネーターとして進行役を務めた。
石川氏は朝鮮新報の記者だった姉の影響もあり、1972年に長兄と姉と共に日本を出国した。当時、石川氏は中学生だった。姉は北韓到着直後から精神に異常をきたし、施設で亡くなった。石川氏自身は2001年に脱北し、18年8月に他の北送被害者4人と北韓政府に損害賠償を求める訴えを起こした。
呉さんは父との対立や、夫と共に朝鮮総連を離れた自らの半生を振り返り、「朝鮮総連は人道の名のもとに北送を主導した。北に連れていかれた同胞を現状回復させるべきだ」と述べた。
山田名誉代表は、「実行犯である朝鮮総連の責任をどう問うのか、ということを曖昧にしている日本社会では問題の解決は決してできない。国内問題として考えて行く流れを作っていかなくては」とした。
朴所長は、「主人公である我々在日が中心になってこそ、世論も応援してくれるのではないか。今日民団がこのような集まりを持ったことはとても感謝しているが、一日限りで終わらせるのではなく、真実の究明を継続・励起していかなくては」と締めくくった。
シンポジウムの最後は民団東京の李壽源団長が、北韓当局と朝鮮総連に対して謝罪と人権弾圧の中止を要求し、日本政府に道義的責任を問う旨の決議文を朗読して、参加者一同の採択をもって閉会した。

<決議文>
一、北韓・朝総連は「北送」が「地上の楽園」という偽りの北韓賛美に基づく暴挙であったことを認め、直ちに謝罪せよ!
一、北韓は「北送」同胞に対する人権抑圧をやめ、改革・開放と民主化を実現せよ!
一、朝総連は、北韓当局に対し、「北送」同胞の人権回復と出国の自由を認めるように要求せよ!
一、日本政府は「北送」支援の道義的責任を認め、「北送」同胞とその家族の現状回復の実現に尽力せよ!

2019-11-20 4面
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