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最終更新日: 2020-02-19 00:00:00
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2019年11月13日 00:00
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編集余話

 今年は、北送事業の第1船が出港して60年の節目になる。約9万3000人が「地上の楽園」とされる北韓に渡った、悲劇の幕開けであった▼宣伝に乗せられ、あるいは疑念を抱きつつもやむを得ない事情で北韓に渡った人たちは、厚遇を受けた一部の朝総連幹部を除き、全員が被害者になった。渡航前に知らされていた約束など守られるはずはなかった▼一方、日本に残った親族や知人も苦悩を味わった。困窮を訴える家族への仕送りだけではない。大切な人を北に”人質”にとられ、意に反して朝総連に協力せざるを得なかった人たちにとっても、苦悩と後悔の60年だったはずだ。一部は日本人拉致をはじめとする朝総連の工作活動に協力させられた。いわゆる「土台人」である▼民団はこのほど、60年を機に特別シンポジウムを開く。「北韓と朝総連の道義的責任を追及する」と銘打っている。これとは別に、複数の有志が12月14日の第1船出港に合わせて追悼行事を行う予定だ▼このようなケースでは往々にして、北送に加担した加害者の口は重く、訴えを起こすのは被害者のみである。元朝総連活動家で、自らが犯した罪を告白した人はほんのわずかであることが、それを物語っていよう▼だが、土台人も加害者である半面、被害者である。多くは鬼籍に入ってしまったかもしれないが、残された彼らが口を開くことこそ、この悲劇の全容を把握することに役立つだろう。そういう人たちには、節目を迎える今年、勇気をもって告発者の列に加わってほしい。

2019-11-13 1面
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