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最終更新日: 2019-09-19 00:00:00
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2019年08月15日 00:00
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「軍事境界線を超えて」脱北元兵士が講演会

講演する呉氏
 軍事境界線を突破し、銃撃を受けながらも脱北した元北韓兵士の呉青成さんの講演会が7月27日、大阪市中央区のドーンセンターで開かれた。講演前に記者会見も予定されていたが、身の安全を考慮して中止された。主催したのは、北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会(山田文明会長)とAKU(Action for Korea United・柳慶義共同代表)で、呉青成さんは、脱北した動機や北韓の現状を語った。
元北韓軍兵士の呉青成さんは、2017年11月13日午後3時ごろ、軍事境界線がある板門店で脱北。その際、北韓軍兵士の銃撃を受け負傷したが、逃げ切った。銃撃を受けた模様などは、ニュース番組などで繰り返し放送された。韓国軍の発表では、北韓軍兵士は呉さんに約40発を発砲、うち5発が命中し重篤な状態にあったが、奇跡的に一命を取りとめたという。18年2月に退院、6月にはハナ院(北韓離脱住民定着支援事務所)を修了。「北にいる家族に会うために生きたい」としてテレビ番組などに出演し、南北統一を希求する訴えをしている。
身長180センチと長身、25歳の呉さんの講演要旨は次の通り。
「父が軍人で、衣食住の不足などがなく育った。兵士として配属された板門店では多くの外国人観光客の姿を見て、外国文化に触れたいという欲求にかられた。病気の母が車で15分ほどの距離にいるのに会えないのがつらかった。世襲の金正恩体制だが、何がなんでも神格化しているように感じていた。心の底から金正恩を尊敬している人はいない。若い世代には指導者への無関心が広がり忠誠心もないからだ。核・ミサイル開発を強調し、アメリカと戦争するという雰囲気も感じた。北韓では現金だけの使用だったが、韓国ではカードも使えるし、また韓国はガスレンジを使っているが、北韓は練炭だった。いずれにしても、北韓社会もカネや権力がないと野垂れ死にするだけだ。月給は、たばこ1箱か半箱買える程度だったが、肉のスープは毎日あったし、軍服や生活必需品は軍から支給された。だが、軍支給のタバコ1本しかない時もあった。北韓と韓国を自由に行き来できるようになるなら、私は人生の全てを捧げてでも南北統一を成し遂げる仕事をしたい」などと語った。

2019-08-15 12面
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