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2019年07月24日 00:00
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【映画】「守護教師」(韓国)
屈強な強面教師が女子区政を守り獅子奮迅

町の不穏な空気を感じ取ったギチョルは女子生徒の行方を追う©2018CJ ENM & DAYDREAM. All Rights Reserved.
 今や韓国で注目度ナンバーワンのマ・ドンソクが教え子の女子高生を守るため獅子奮迅の活躍をするアクション・サスペンスだ。
こう紹介すると、屈強な体格に強面の風貌の主人公が大暴れするだけの単純な物語と思われるかもしれない。確かにそんな派手な場面もあるが、怖いもの知らずが売りの彼が女子高の体育教師という立場に戸惑う様子や、腕力ではなく優しさで事態を解決していく姿が外見とのミスマッチを生み、コミカルな味わいを出している。
ボクシングの王座に就いたこともあるギチョル(マ・ドンソク)は、暴力沙汰を起こしコーチの職を失い女子高の体育教師に。だが女子生徒に囲まれた職場は男だけの世界にいたギチョルにとって戸惑うことばかり。そんな中、行方不明の同級生を捜すユジン(キム・セロン)と出会う。姿を消した生徒は単なる家出として他の教師は取り合わず、警察は捜索願すらも受理しない。そしてユジンも何者かに襲われてしまう。ギチョルは生徒2人の行方を探そうと決意する。この作品の面白さは、マッチョな体型のギチョルが町を支配しようと企む一味に対し、観客の期待通り圧倒的な強さを発揮する点だ。
その一方、びくともしないはずの彼が背後からこん棒で頭を殴られると、思わず体が前のめりになり、顔を歪ませる。もうそれだけで彼の痛みがストレートに伝わってくる。強いが故にどう転んでも「絵になる」と言える。画面に映っているだけで強い印象を与えることができるというのは俳優としての強みだろう。『新感染 ファイナル・エクスプレス』でも主役以上の存在感を示した彼の演技が改めて思い出される。
『冬の小鳥』『アジョシ』などで天才子役として注目を集めたキム・セロンは『私の少女』以来4年ぶりの長編映画。成長ぶりを見る絶好の機会となった。ギチョルに「先生、私は子供じゃないです。もう立派な大人です」と言う場面があるが、彼女の実感がそのままセリフになったといえる。分厚い筋肉のマ・ドンソクと小柄なキム・セロン。外見からして意外性のある組合せだが、2人の演技の掛け合いも見逃がせない。
映画は後半、サスペンスの様相を深める。少々強引な展開とはいえ、マ・ドンソクの男気と強さ、キム・セロンの可愛らしさと成長ぶりをしっかりと堪能させてくれる。
マ・ドンソクはイム・ジンスン監督と脚本を4年間練ったという。脚本へのこだわりも見せる彼の将来は脚本家? そんな楽しい想像もしてみたくなる。
(紀平重成 アジア映画ウオッチャー)

公開=8月2日(金)よりシネマート新宿ほか全国公開。
公式HP=http://syugo-kyosi.com/

2019-07-24 6面
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