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最終更新日: 2019-11-20 00:00:00
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2019年07月18日 00:00
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【BOOK】「ヒキガエルがいく」パク・ジォンチェ作/申明浩・広松由紀子訳
太鼓のリズムにのりヒキガエルが進む たどり着いた先に広がる生命の不思議

 初めに登場するのは山の頂から見た雄大な景色だ。幾重にも山々が連なっている。次に私たちは草むらに降ろされる。さらに草の中へズームインすると、「トン」と1匹のヒキガエルが出てきて、じっとこちらを見ている。目と目が合った状態で、しばらく身動きができない感じだ。
するとヒキガエルは、私たちにかまっている暇はないと言わんばかりに「ト トン」と斜め前方へ動き出す。
それからのカエルたちの動きがすばらしい。「トトトン トトトン ドンドン ダンダン」と小気味よい太鼓のリズムとともに、次々とやってくるヒキガエルたち。いったいどこへ向かっているのか。
危険が潜む道を物ともせず、溝に落ちても這い上がっていく。ページには太鼓のリズムが書かれているだけだが、車道を渡ろうと金網をよじ登るガシャガシャ音や車の騒音が絵を通して響いてくる。
そうしてたどり着いた先に、美しく深い生命の世界が待っている。そして最後に「ドン」とくる。インパクトの強さでは群を抜く絵本だ。子どもも大人も十分に楽しめる。ページをめくるたびに、カエルたちの力強さに私たちの中の何かが突き動かされるようだ。
岩波書店刊
定価=1800円(税別)

2019-07-18 6面
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