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最終更新日: 2020-02-27 00:00:00
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2019年06月19日 00:00
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【BOOK】『韓国人のこころとくらし「チンダルレの花」と「アリラン」』イ・ギュテ著/矢島暁子訳
世代を超えて培われた「意識の構造」伝統的な習慣が根付いた背景も解説

 人を理解するためには、前段階として学習が必要だ。一個人の中に流れる歴史、脈々と受け継がれてきた思考やものの見方などを知らなければ、目の前にある「振舞い」の意味を間違える。
本書は、元朝鮮日報論説委員でコラムニストの著者が研究した『韓国人の意識構造』シリーズの一冊である。原書の発刊は2001年、大変なスピードで変化した韓国社会だが、逆に変わらないものが浮き彫りになる。
韓国は、家族との関係が最も重要な家族中心主義の国だとし、利害を超えた家族的な人間関係、つまり理屈や損得を超えた「情」が通じる関係を理想だと考える。この非打算性が上手く機能すれば、世界の物質文明の繁栄に貢献することができる大切な精神文化だとしたうえで、依存的な面は否めず根本には甘えがあるとも指摘する。
さらに、「体面」を重んじる韓国人は、身分や威信が損なわれることは決して受け入れない。上昇志向の並々ならぬ強さは、一元的な意識構造に由来すると説く。
互いの相違を学び、それぞれの長所を伸ばす努力を惜しまないことが人間関係を円滑にする。自分の物差しを柔らかくするためにも、一読をお勧めしたい。
彩流社刊
定価=2500円(税別)

2019-06-19 6面
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