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2019年04月24日 00:00
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【映画】『工作―黒金星と呼ばれた男』(韓国)
北に潜入した工作員の苦悩と祖国愛

北京で北朝鮮との接触を図る黒金星 ©2018CJ ENM CORPORATION ALL RIGHTS RESERVED
 北朝鮮へスパイとして潜入を命じられた工作員の苦悩を描く、実話を基にしたサスペンスドラマ。
1992年、北朝鮮の核開発をめぐって、朝鮮半島の緊張状態が高まる中、軍人のパク・ソギョンは、核開発の実態を探るため、コードネーム黒金星(ブラックヴィーナス)という工作員として北朝鮮に潜入する。事業家に扮したパクは、慎重な工作活動が実を結び、北朝鮮の対外交渉を一手に握るリ・ミョンウン所長の信頼を獲得。ついに、最高権力者である金正日に接見するチャンスをつかむ。しかし97年、韓国大統領選挙をめぐる祖国と北朝鮮の裏取引によって、パクは人生のすべてを捧げた工作活動が無になることを知り、苦悩する。彼が祖国を裏切るのか、祖国が彼を切り捨てるのか。それとも北朝鮮がパクの正体を見破るのか―。
キャストは、過去を捨て北朝鮮へ潜入する黒金星パク・ソギョン役に『哭声コクソン』『アシュラ』のファン・ジョンミン。様々な方法でパク・ソギョンを試す北朝鮮・対外経済委員会リ・ミョンウン所長役に『リアル』、ドラマ『ミセン―未生―』のイ・ソンミン。工作戦を企画し、パク・ソギョンに指示を出す韓国・国家安全企画部室長チェ・ハクソン役に『お嬢さん』『シグナル』のチョ・ジヌン。国家を守るという目的のため、パク・ソギョンを疑う北朝鮮・国家安全保衛部課長チョン・ムテク役に『背徳の王宮』『アシュラ』のチュ・ジフン。韓国屈指の実力派俳優4人がそろい、頭脳と心理を駆使した騙し合いの演技を見せた。監督は映画『悪いやつら』『群盗』のユン・ジョンビン。デビュー作の『許されざるもの』がカンヌ国際映画祭「ある視点部門」に招待されて注目を集め、本作でも同映画祭「ミッドナイト・スクリーニング部門」に公式招待されるなど、国際的な評価を受けた。
『工作―黒金星と呼ばれた男』は、俳優の存在が欠かせない作品だ。本作はいわゆるスパイ映画であるが、派手な銃撃戦やアクションは出てこない。とはいえ、2時間を超える上映時間の中、飽きることなく俳優の優れた演技によって緊張感が保たれる。
作中では韓国、北朝鮮という国を舞台に、登場人物たちの祖国を思う姿が描かれているが、それは万国に共通することかもしれない。自国だけでなく、他国や世界を広く学び、理解すること。そして映画に登場する言葉を借りれば、ほんの少しの冒険が平和という未来につながるのだと教えてくれた。
(宋 莉淑 ソン・リスク/文筆家)
公開=7月19日(金)よりシネマート新宿ほか。
公式HP=http://kosaku-movie.com/

2019-04-24 6面
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