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最終更新日: 2019-11-07 00:00:00
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2019年04月24日 00:00
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【映画】『浜辺のゲーム』(韓・日・タイ・マレーシア合作)
女子会をのぞいているようなリアル感

3人の位置関係で微妙な心理を表現 ©"Jeux de plage"Film Partners
 女優でもある夏都愛未監督が、ガールズトークを炸裂させながら若い女性の本音をコミカルにすくい取った青春群像。第14回大阪アジアン映画祭コンペティション部門にも入選した本作は、女子会をのぞいているような不思議なリアル感にあふれている。
好意を抱いている同性の唯と湘南の海に遊びに来た大学生さやかは、唯の親友という桃子を加え3人で海辺の別荘に泊まることになる。予定を仕切っていく桃子やそれに同調する唯のペースに乗れないさやかは、次第に顔をこわばらせ3人の間には冷ややかな空気が流れ出す。そこにミュージシャンの秋宏が投宿し、調子のいい物言いに女子3人は彼のうわさ話で盛り上がる。秋宏はさやかに関心を寄せ、夜のパーティーに誘う。一方、韓国人留学生のミンジュンは後輩のヨナが留学の下調べに来日したのを利用し別荘に連れ込むが思わぬ反撃に遭い……。
長編としてはやや短い77分の間に女同士の友情や嫉妬、不安、怒りの気持ちや微妙に揺れ動く感情を描いて何やらめまぐるしい。煮詰まった空気をぶっ飛ばすように誰かが「めんどくせぇ!」と吐き出すのだ。
女子会ならではのノリの良さも相当なもの。「踊って」と言われればさっとスカートのすそを軽くつまんで片足でステップを踏む。あるいは「かわい~い」「写真撮らない?」とはしゃぎまくる。だが、のぞき見感覚で会話を楽しんでいると、いきなり下ネタ話がエスカレートしてドキリとさせられるからご用心。
自由気ままで仲良さげに見える女子だが、コミュニケーションの難しさやイメージの押し付けなど、不自由さは身にしみているのだろう。そんな積もりに積もった鬱憤を吹き飛ばすように、男の怪しからん行為には平手の不意打ちが放たれるのだ。それこそ気持ちのいいほどに。
日本・タイ・マレーシア・韓国の合作で、日本語のほか韓国語、タイ語、英語が次々と飛び交う。別荘の管理人を演じたドンサロン・コヴィタニチャ氏はタイの映画評論家で、本作では各グループごとに宿泊客をコミカルに観察。日本人にはない視点からの冷静で辛辣な観察が鋭い。「もっと国際交流した方がいいよ」という監督らスタッフ陣のメッセージとして受け取ることもできる。
ドンサロン氏のほか、『歓待』『マジック&ロス』など多くの作品に出演しプロデュースもしている杉野希妃監督や、マレーシアのエドモンド・ヨウ監督が友情出演しているのも見どころの一つだ。

(紀平重成 アジア映画ウオッチャー)
公開=5月4日(土)より新宿K,s cinemaほか全国順次公開。
公式HP=https://twitter.com/hamabe_film

2019-04-24 6面
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