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最終更新日: 2020-01-22 00:00:00
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2019年04月24日 00:00
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2030年にすべて電気自動車に
済州島の壮大な挑戦

 活気ある韓国のEV市場

「百年に一度の大変革期」と、自動運転や電気自動車(EV)の話題で騒がしい。自動運転でいえば、日本でも来年にはレベル3(初歩のレベル1から完全自動運転のレベル5まである)が法的に認められる見通しだ。
レベル3とは「一定条件下でシステムがすべて操作。緊急時はドライバーが操作する」のだという。携帯で通話したり、スマートフォンを見たり、TVや読書、食事もOKらしいが、私は車に乗ってまでそんなことはしないし、緊張でかえってリラックスできないだろう。緊急な事が起こったら対処しても間に合わないとの声も。来年の施行はオリンピックに合わせ、世界にアピールしたいためだろう。
発展途上の技術は不要。地方で日常の買い物の足に困っているような高齢者などのためになる自動運転なら大歓迎だが、そのあたりどうなっているのだろうか。IT・IAを得意とする日韓は、頑張って本当に役に立つ車を作ってほしい。
もう一方のEVはどうだろう。
日本は世界に先駆けてEVを販売したが、現在では量販車は日産のリーフのみ。欧州のガソリン・DE離れにあおられ、急きょEV参入を表明した日本メーカーの開発は遅れ気味。今年後半にホンダがやっと欧州に投入、トヨタは来年だ。
それに対して韓国は現代、起亜、ルノーサムスンなどで小型&中型EV乗用車を販売しており、選択肢が豊富。欧州EV車も多く見かける。昨年には販売台数が3万台を超えた。日産リーフの昨年の販売が2万5772台だから、市場規模からいえば韓国の方が圧倒的にEVを歓迎しているといえる。

EVインフラが充実の済州島

なかでも注目したいのは済州島。
一昨年の秋、英・仏が2040年に化石燃料車の販売を禁止すると発表して世界を驚かせ、中国も追従、欧州の多くの国もEV重視策を打ち出したが、済州自治道政府はすでに12年にノーカーボンアイランドを宣言。30年に全車をEVにする計画を発表していたのだから驚く。
今年も5月8~12日の日程で西帰浦市で「国際EVエクスポ」が開催される。今回で6回目の開催となり、4万人が入場する見込み。私も過去3回訪れたが、EVの展示のほかEVを研究・勉強する分科会が数多く開催され、熱心な取り組みが印象的だった。
計画では、22年に15万台、30年に38万台のすべてをEVとする計画だ。18年時点で島内のEVはまだ1万6000台とハードルは激しく高いが、急速1132カ所、緩速8890カ所と、一周220キロの島には十分すぎるほどの充電インフラが整っている。
驚きのEV化計画のための電力はどうするのかというと、再生エネルギー比率を段階的に引き上げ、30年には風力54%、太陽光33%、バイオマスなど13%の比率で再生エネルギーですべてまかなうという、これまた壮大な計画に注目だ。
個人的にはEVの不満点は実質走行距離の短さに尽きる。メーカー発表400キロと、飛躍的に走行距離が伸びたリーフ(標準車)をテストしたらバッテリーの残量10%で203キロしか走れなかった。全500キロのテスト走行で3回の充電を強いられ、充電時間に110分も。これでは、まだまだ長距離には使えない。
しかし最近、英国の雑誌が世界のEVを集めて実際の走行距離をテストした結果を見て驚いた。
現代自動車の最新SUV、コナ・エレクトリックが驚愕の416キロでトップ。2位にはジャガーI・PACEと起亜のコナ姉妹車・ストニックが407キロ。4位は人気と定評を両立するテスラモデルSの328キロの順だった。日本のリーフは番外の243キロ。同じ雑誌編集者として英国雑誌のテストはイメージできるし、リーフの距離は私のテストとほぼ同じ数値で納得できる。
現代のコナと起亜のストニックの性能には驚愕。済州島の野望に大きな力となるし、世界をリードするEVといっていいだろう。スタイルもいい。本紙でもテストしたいものだ。そして現代自動車には日本への輸出も検討してもらいたい。 
(元ベストカー編集長 勝股優)

2019-04-24 2面
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