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最終更新日: 2019-05-15 00:00:00
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2019年04月17日 00:00
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【BOOK】『あの子はもういない」(イ・ドゥオン著/小西直子訳)
姉妹が主人公の本格スリラー 最後にたどり着く苦い真実は

 殺人事件の重要参考人として、高校生である妹の行方を尋ねにきた刑事。姉であるソンイは、久々に耳にする妹の名前に危うく「そんな人は知らない」と答えるところだった。
原題は『シスター』という。タイトル通り6歳違いの姉妹ソンイとチャンイが主人公だ。自己顕示欲が強い両親のもとに生まれ育ったため負った傷。愛らしい妹に嫉妬心を抱く姉。家を出た姉の人生から妹が消えておよそ10年が経ったとき、その事件は起きる。
妹はどこへ消えたのか。本当に人を殺したのか。母親の死後、父親に置き去りにされた妹がどうやって生きてきたのか。妹を探し始めたソンイは、いや応なしに自らの内面とも向かい合うことに。
本書は、イ・ドゥオンのデビュー作である。スリラーというジャンルで女性を主人公に置き、内に秘めた怒りや恐怖、かっとうを描きたかったという。
最近、純文学を主流とする韓国文学界の現状を打ち破ろうとする動きを感じる。本書もその流れの一つだ。二転三転するストーリー、最後はこう来るかという展開は「Kスリラー」という新レーベルにふさわしい作品だ。
文藝春秋刊
定価2300円(税別)

2019-04-17 6面
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