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最終更新日: 2019-04-24 00:00:00
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2019年04月10日 00:00
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兵士の携帯電話使用解禁 
機密漏洩の懸念高まる

規定違反増で安全保障上のリスク指摘する声も

 今月1日から、国軍部隊兵士らの携帯電話使用が解禁された。国防部は今後3カ月間にわたり試験運用を行い、全面解禁の可否を決定する方針だ。しかし、施行初日から某兵士が服務用の兵舎を背景に自身の写真をSNS(ソーシャルネットワークサービス)にアップするなど、保安対策のずさんさが露呈し非難が集まっている。(ソウル=李民晧)

「一等兵となる日」。
兵士の携帯電話使用が許可された1日、ある兵士が自身のSNSにこのようなタイトルの記事と共に服務用の兵舎(軍隊用語で生活館)の写真を掲載した。国防部は安保のために撮影・録音機能の使用を制限するとしたが、全くの無意味だったことが露呈した形だ。
携帯電話使用に伴う軍の機密漏洩に対する懸念は、以前から提起されてきた問題だ。一部の部隊員を対象とする試験運用期間中だった今年2月、兵士2人が警戒哨所でチキンを抱えて撮影した自らの写真をネットにアップした。2人の兵士は警戒哨所での警戒勤務中だった様子だが、防弾ヘルメットを着用しない状態で写真を撮っていた。該当の写真は、国防部が主張する撮影及び録音機能制限、警戒所等保安施設内への携帯電話持込禁止条項が守られていないことを知らしめている。
しかし、国防部は携帯電話の使用解禁の方向へと動いている。国防部は昨年4月から今年の3月まで、一部の部隊22万3487人を対象に携帯使用の試験運用を行った結果、「問題なし」と判断。この4月1日から6月30日まで全部隊を対象とする試験運用へと拡大した。携帯電話の使用時間は、平日は午後6時から10時、休務日は午前7時から午後10時までで、保安脆弱エリアを除く全空間で使用可能となり、撮影と録音機能の使用は制限される。
韓国軍隊において、保安規定と機密保護違反の件数は毎年増加の一途をたどっている。携帯電話使用の試験運用実施期間である昨年4月から8月まで、軍隊内の保安規定違反件数は41件に達した。このうち国防部の直轄部隊による違反件数が24件で、最多となった。
国防部の資料によると、兵士らの機密保護違反件数は2014年に2700件、15年に3856件、16年に4046件、17年に4744件と、毎年増え続けている。
これまで国防部が打ち出してきた保安対策は「保安シール」の貼付だけだ。携帯のカメラ部分にシールを貼り、撮影ができないようにするというものだ。しかし、実効性はない。剥がすことも貼り直すことも容易で、事実上機能していない「見せかけの対策」との指摘もある。
むしろ民間企業の保安対策の方が、軍隊よりはるかに実効性が高いとの指摘もある。韓国の大企業には、携帯電話の持ち込み自体を禁ずる場合も多い。例えば、入り口でインフォメーション係に携帯電話を預けて入室し、建物を出る時に返してもらうという形だ。
問題は、3カ月後に全面開放の可能性があるにも関わらず、国防部は部隊内のカメラ、通話、録音などの機能を制限できる保安アプリの開発事業者さえ選定できていない状態だという点。軍が試験運用期間に実施した保安アプリの場合、機能が作動しないという問題が発覚した。さらにGPS情報が漏洩するなど保安上の限界が浮き彫りとなり、新たな事業者を選定し直さなければならない状態だ。
シールで軍スタグラム(軍+インスタグラム、の造語)を制限しようとする国防部の考え方はピュアといえるが、保安意識自体が不足しているとの批判は避けられない。年々増加している兵士らの機密保護違反が、携帯電話の解禁によって爆発的に増加するのではないかという懸念の声が高まっている。

2019-04-10 3面
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