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2019年03月27日 00:00
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【映画】リトル・フォレスト春夏秋冬(韓国)
四季折々の食を通して癒されていく心

食を通じて人生を悟っていく©2018 Daisuke Igarashi /Kodansha All Rights Reserved.
 五十嵐大介の人気コミック『リトル・フォレスト』を韓国で映画化。四季折々の美しい風景と旬の料理によって、登場人物たちの傷ついた心を癒していくヒーリングムービー。
恋愛、就職と何ひとつ思いどおりにいかない日常から抜け出し故郷に戻ってきたヘウォンは、旧友であるジェハとウンスクに再会する。他人とは違う自分だけの人生を生きるために故郷に戻ってきたジェハ、平凡な日常からの逸脱を夢見るウンスクと共に自ら育てた農作物で一食一食を作っては食べ冬から春、そして夏、秋を経て再び冬を迎えることになったヘウォン。
こうして特別な四季を送りながら、故郷に戻ってきた真の理由を悟ったヘウォンは新たな春を迎えるための第一歩を踏み出すが…。
キャストは、へウォン役に映画『お嬢さん』『1987、ある闘いの真実』のキム・テリ、ジェハ役に『タクシー運転手~約束は海を越えて~』のリュ・ジュンヨル、ウンスク役にドラマ『ポンダンポンダン 王様の恋』『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』のチン・ギジュ。
また、イム・スルレ監督作品への出演は今作で3度目となる、韓国を代表する女優ムン・ソリがへウォンの母親役を演じている。監督は『私たちの生涯最高の瞬間』『提報者~ES細胞捏造事件~』のイム・スルレ。
今作は何といっても食、料理が見どころのひとつ。韓国的な情緒を表現するため、蒸し餅、マッコリなどの韓国の伝統料理、パスタ、トッポギなどの若者に親しみのある料理、すいとん、お好み焼きといった国籍を問わない料理など、多種多様な料理が人間関係をつなぐ重要なアイテムとして登場する。
『リトル・フォレスト』は日本でも橋本愛主演で映画化され、四季を通じ、自給自足をして作る料理に焦点を合わせた作品だったが、今作では登場人物のストーリーと関係性に焦点を当てて映画化。様々なスパイスが入った今作は、おいしく、美しく、優しい作品に仕上がっている。
映画『リトル・フォレスト春夏秋冬』には、娘のへウォンと家を出ていった母の関係が描かれている。母娘の関係性を描く際に登場するリトル・フォレスト。人は誰しも心の中に自分だけのリトル・フォレストが存在するのだ。美しい自然とまっすぐに生きようとする登場人物たちの姿が、そんなことを教えてくれたような気がした。
(宋 莉淑 ソン・リスク/文筆家)
公開=5月17日(金)よりシネマート新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー。
公式HP=http://klockworx-asia.com/little-forest/

2019-03-27 6面
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