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最終更新日: 2020-02-13 00:00:00
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2019年03月06日 00:00
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【読書】『韓国と日本の建国神話 太陽の神と空の神』延恩株・著

 「あえて神話的寓話化に訴えなくとも、天空は直接にその超越性、力、聖性を啓示する」―これは宗教学者M・エリアーデの言葉である。本書の空の神とは、この原初の最高神たる「天空神」を指す。一方、空の中心にあって万物を育むのが「太陽神」である。天空神は国家の最高神であるヤハウェ、ゼウス、中国の天、アルタイ語系民族のテングリ等となる。天空神は太陽神に進化(変容)し、古代エジプトのラーや日本のアマテラスなどとなる。
本書は、エリアーデの基本概念を、彼がまだ分析していない韓日の天空神と太陽神(日神)を対象にした、広範囲に及ぶ比較考察である。古朝鮮の壇君、高句麗・百済の朱蒙、新羅の赫居世、伽耶の首露等、またアマテラスやタカミムスヒ等の建国に絡む最高神を始め、民俗宗教の神々をも研究した秀逸な労作である。
朱蒙は「天(帝)の子」「日の子」と史書により異なり、アマテラスとタカミムスヒも、どちらが最高神(司令神)か曖昧である。著者はこれらを史料に基づいて厳密に分析し、天空神的要素と日神的要素を抽出する。そして中国の天とアマテラスの両極の間のどこかに定位して各々の最高神の特性を照射する。
韓日は一衣帯水の間にあると言われながらも、未だに相互理解が深まらない。著者は双方の建国神話に着眼し、そこに一つの対話の場を見つけようとしている。この意味で、一種の日神と見なされる「天日矛渡来説話」と「延烏郎・細烏女説話」の比較考察は類書を凌駕する。古代史にもあえて踏み込んだ詳細な研究は圧巻である。大国主と互角に闘い出石に定着し、神功皇后の遠祖となった日矛。妻を追って日本に来て王となったという延烏郎。この考察は著者独自のものではないが、『三国史記』『三国遺事』、また日本の記紀や他の史料の分析、特に延烏郎に自らのルーツを探った日本の大内氏の書簡とおぼしきものの載る『筆苑雜記』逸文の指摘などは異彩を放っている。
本書の研究の射程は広く、中国・モンゴルの建国神話から沖縄のテダ、伊勢の原アマテラス神話にまで及ぶ。新羅の朴氏の始祖神話の赫居世についても、その名から日神的要素を抽出するにとどまらず『三国史記』『三国遺事』の著者の注釈にも注目して、赫居世の母、娑蘇神母にまで遡り、これと道教の神、西王母やアマテラスとも比較考察している。
むろんこれは神話解釈の一つの挑戦であろう。しかし韓日間の重くるしい空気を少しでも打破しようとする著者の情熱の表れである。韓国に生まれ、日本に二十年も暮らす著者の近作『韓国―近景・遠景』(論創社)もあわせて読まれることを願う。
高橋和夫(哲学者・文化学園大学名誉教授)

2019-03-06 6面
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