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最終更新日: 2019-05-15 00:00:00
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2019年02月27日 08:14
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【映画】『家族のレシピ』(日仏シンガポール合作)
「食」を通し家族の歴史ひもとく旅
家族の絆を描く©Wild Orange Artists/Zhao Wei Films/Comme des Cinemas/Version Originale
 シンガポールと日本の外交関係樹立50周年(2016年)を記念し、国境を越えた家族の絆を描くヒューマンドラマ。
群馬県高崎市でラーメン店を営む真人は、店主だった父の突然の死をきっかけに、遺品から1冊の古い日記帳を見つける。それは真人が10歳の時に亡くなったシンガポール人の母が書いたもので、料理のレシピや写真など、様々な思い出が詰まっていた。
真人は両親の足跡を追って、単身シンガポールへ。シンガポール在住のフードブロガー・美樹のサポートにより、シンガポールのソウルフード・肉骨茶(バクテー)の店を営む叔父と再会を果たし、初めて知る家族の歴史と向き合うことになる。日本料理の板前だった父と、街の食堂の娘だった母との出会いや、母と祖母の悲しい過去、母の切なる願いなどを知ることになる。そして、バラバラになった家族を再び取り戻すため、真人は家族の想いを融合させた料理を完成させていく。
キャストは、日本とシンガポールの食文化の懸け橋となる真人役に、俳優だけでなく、監督としても映画を通した国際交流に積極的に取り組んでいる斎藤工。真人にシンガポールを案内する現地在住のフードブロガー役に、永遠のアイドルとして不動の人気を誇る松田聖子。その他、伊原剛志、別所哲也などのベテラン日本人キャストに加え、人気コメディアンのマーク・リー、国民的女優のジネット・アウといったシンガポールのキャストが参加。
監督はカンヌ、ヴェネチア、ベルリンなどの国際映画祭で高い評価を得ているシンガポールを代表する映画監督のエリック・クー。『TATSUMI マンガに革命を起こした男』などでも知られる。
映画『家族のレシピ』は、生きることをテーマにした作品である。作中に登場するラーメン、バクテー、チキンライス、チリクラブ、茶などの日本とシンガポールの食の数々も大きな見どころのひとつとなっている。
食は生きる行為そのものだ。そして、家族とその歴史、自分のルーツを探すこと。これらも人が生きていく上で、欠かせない出来事である。
映画では、家族の歴史が謎解きのように描かれていて、物語が進んでいくうちに徐々に明かされていくのもまた興味深い。
本作で描かれているのは、日本からシンガポールへ向かうある男の物語だが、主人公の物語は現代社会を生きている私たちひとりひとりの物語でもあるのだと強く感じた。
(宋 莉淑 ソン・リスク/文筆家)
公開=3月9日(土)より、シネマート新宿ほか全国ロードショー
公式HP=www.ramenteh.com
2019-02-27 6面
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