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最終更新日: 2019-02-14 00:00:00
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2019年01月23日 00:00
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【BOOK】「わたしもじだいのいちぶです」(康潤伊・鈴木宏子・丹野清人編著)
ハルモニたちがつづった人生の歩み

 歴史の生きた証言がここにある。ペンを手にした在日一世のハルモニ16人が、自分の歩んできた道程を綴った。
川崎桜本の識字学級で学ぶハルモニたちは、ほとんどが日本の植民地時代に幼少期を過ごしている。朝鮮でも日本に渡ってきてからも文字を習うことなど叶わずに、戦中・戦後ずっと働きづめだった。せめて自分の名前、住所くらいは書けるようになりたいという願いは強かった。
思い出の作文は、しかし決してほほえましいものばかりではない。
「きてみたらおとうさんは一人じょたいで、したいほうだいで、お金などまったくありませんでした」「小学校4・5年生の男の子たちが山に松ぼっくりをとりに来て土の中の手榴弾を踏んでしまいました」「それであの時のことはもういいです」と途中で打ち切る作文もある。痛みを伴いながら絞り出すように綴られた文字が時代を物語る。
言語学者の野間秀樹氏によると、話ことばは音の世界に、文字は光の世界にあるのだという。これまでの思いを光の世界へ開放することにより、ハルモニたちが癒され、後進の道しるべになることを願ってやまない。
日本評論社刊
定価=2000円(税別)

2019-01-23 6面
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