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最終更新日: 2019-02-14 00:00:00
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2019年01月23日 00:00
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韓国スローフード探訪6 薬食同源は風土とともに
ヨモギ入りトゥッペギで春を迎える

新見工房代表 新見 寿美江

若芽のヨモギ
 韓国の旧正月が過ぎたころになると「今年も行ってみよう」と思う街がある。韓国・慶尚南道にある鎮海というところで、古くから軍港の街で知られるとともに桜の名所として親しまれている。市内には、余佐川の桜並木をはじめ多くの桜並木があり、花の季節には「鎮海軍港祭」が開催され国内外から多くの観光客が訪れる。
春まだ遠い2月下旬に、この街で味わったヨモギ入りのトゥッペギ(土鍋)を食べて以来、その味が忘れられず訪ねるようになった。初めて食べた時に、食堂の女将さんから「この料理は昔から、春になる前の季節の変わり目に体調を崩さないようにと食べたもので家庭料理というか郷土料理だね。この辺りで取れるカレイと若いヨモギを摘んできてね」と教えてもらった。念願が叶って今回は、食堂の女将さんと一緒にヨモギ摘みとカレイを買う市場にも行くことになった。市内から車で10分。陽当たりのいい南向きの斜面に広がる畑に到着した。作付け前の畑は茶褐色だが冬の陽を浴びた土手を注意深く見ると、高さ1~2センチのヨモギが出始めている。女将さんは、「根も一緒にね。土はいらないから」と笑いながら摘み方を見せてくれた。小さなヨモギは摘んだ瞬間に、スーッとする優しい香りを放つ。「あまりたくさん採らなくていいから」と女将さんの元気な声が畑に響き渡る。小さなザルいっぱいにヨモギを摘んで、次はカレイを買いに市場へと向かう。市場は地元の人たちの社交場になっているのだろう。碁を打っている人、お茶を飲みながら四方山話を楽しむ人たちまで、さまざまな光景がある。女将さんの姿を見るなり、あちらこちらから「今日は何を買うの?」という声に「日本からお客さんが来たからヨモギ摘みをしてきたところ。悪いけどヨモギは売るほどあるから」と、女将さんは市場の人たちと冗談を交わしながらカレイとヨモギ入りトゥッペギを作るのだと説明する姿が楽しそうだ。ボウッと立っていると「カレイを選ぶからこっちに来て!」と女将さん。どれも近海で取れたばかりのもので新鮮そのもの。姿、形も立派でどれも同じように見えたが、目利きの女将さんは「これとこれ」と素早く選んでいく。そばで見ていてもどこが違うのか正直わからな
ヨモギ入りカレイのトゥッペギ
い。
店に到着するやいなや女将さん、厨房へ。待つこと15分。煮えたぎるアツアツのトゥッペギが運ばれてきた。摘んだばかりのヨモギは、えぐみはほとんどなく柔らかで、ほんのりとした香りがカレイの旨みとスープの味を引き立たせている。「旨い」という言葉しか出てこない。
ヨモギには鉄分やカルシウム、食物繊維、各種のビタミン、クロロフィルなど多くの栄養成分があり、特に春先の若いヨモギの香りにはリラックス効果を高める成分も多いとされている。普段は草餅や草団子で楽しむことは多いが、鍋にそのまま入れて食べる料理は鎮海で初めて知った、まさに薬食同源の世界。さらに、嬉しいのは女将さん手作りの味噌や醤油、そしてキムチ。便利よりも、身体にいい食べ物を家族に食べさせるように訪れた人に出してくれる。このことを当たり前とする人々が多いことに感動する。
無言で食べている姿に女将さんは「おかずも食べてね」と言いながら笑っている。スープも全部飲み干し「今年もがんばろう」と自然と笑顔になる。春先の瑞々しいヨモギの香りが土鍋に残り、朝から昼までのわずか3時間にたくさんの笑顔と、たくさんの元気と感動をいただいた。
新見寿美江 編集者。著書に『韓国陶磁器めぐり』『韓国食めぐり』(JTB刊)などがある。

2019-01-23 5面
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