高齢者再教育プログラム「慶憲シルバーアカデミー」を設立した在日同胞、金慶憲氏の胸像が修了生たちの寄付によって7月、釜山大学内に建立されることになった。(ソウル=李民晧)
 | 胸像の除幕式は慶憲シルバー修了式も兼ねて行われる予定だ |
今年7月、国立釜山大学に在日同胞1世・金慶憲氏の胸像が建立される。同大学の生涯大学院内で実施されている高齢者再教育プログラム「慶憲シルバーアカデミー」を設立した金慶憲氏の功績をたたえるためだ。何より意義深いのは、慶憲シルバーの修了生らによる寄付によって建立されるという事実だ。
胸像の除幕式は今年7月24日、釜山大学本部で慶憲シルバー修了式を兼ねて行われる。当日は徐龍達桃山学院大学名誉教授の講演会などもあり、盛大に行われる予定だ。
今月18日、釜山で会った金建治・慶憲シルバー在日後援会会長は「非常に喜ばしいニュースだ。祖国の大学キャンパスに在日同胞の胸像が建てられる。それを祖国の高齢者たち自らが行っているのだ」と喜びを隠さなかった。全虎煥・釜山大総長は「胸像建立は、祖国の高齢者福祉発展に対する金慶憲博士の崇高な遺志を再確認すること。釜山大の一員として互いに感謝の気持ちを結集したもの」と語った。
同日、釜山大本館では慶憲シルバー第35期修了式が行われ、76人が参列した。これにより、2836人が同アカデミーを修了したことになる。慶憲シルバーアカデミーは、全国の高齢者教育課程の中で唯一、総同窓会と福祉財団、奨学財団を備えており、活発な社会奉仕活動で有名だ。
創立者は在日同胞1世の故・金慶憲氏(1924~2017)だ。 |