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最終更新日: 2019-05-23 11:19:35
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2019年01月01日 00:00
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【映画】『22年目の記憶』(韓国)
政治に翻弄された親子の愛憎

自分を金日成だと思い込むソングン©2018 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved.
 歴史に翻弄された父子の22年間にわたる物語を描いたヒューマンドラマ。
1972年、韓国と北朝鮮の間で南北共同声明が発表される。韓国中央情報部は初の南北首脳会談に備え、北朝鮮の最高指導者・金日成の代役オーディションを秘密裏に敢行。合格したのは、売れない役者のソングンだった。ソングンは金日成の役にのめり込むあまり、自分自身と役の境界線を見失っていく。しかし、代役が日の目を見ることはなかった。それから、22年後の44年。年老いた自分を金日成だと信じ込む父ソングン、その父のために人生を狂わされた息子テシクがある事情により、同居生活を送ることになる。テシクは日々、金日成として振る舞うソングンに振り回されっぱなし。そんな時、再び南北首脳会談のニュースが流れ、中央情報部から迎えが来る。
キャストは、父ソングン役に韓国屈指の演技派俳優ソル・ギョング。本作ではソングン役を若い頃から22年後まで演じ、売れない役者、金日成、素朴な父親といった様々な姿を体現している。息子テシク役に、若手演技派俳優として名高いパク・ヘイル。父親への愛情を持ちながらも、変貌した父親に困惑し、反発する様を繊細に演じている。その他、極秘ミッションを取り仕切るオ長官役にユン・ジェムン、ソングンに演技指導を行う演劇科教授役にイ・ビョンジュン、テシクに思いを寄せるソン・ヨジョン役にリュ・ヘヨンと、個性派俳優が顔をそろえた。
監督は映画『ヨコヅナ・マドンナ』『彼とわたしの漂流日記』のイ・ヘジュン。韓国と北朝鮮の南北首脳会談のリハーサルが行われたとの報道記事から着想を得て、本作が誕生したという。
映画『22年目の記憶』は静かで、切なく、優しい物語だ。父子が互いへの思いから行動し、そこに誤解が生まれ、関係が修復されないまま時が流れる。親子関係に絶望し、諦めかけることもしばしば。しかし、根底には古き良き日々の思い出と互いを思う気持ちが詰まっている。その思いがあるからこそ、彼らは再び行動する。互いの行動と気持ちが理解できた時、親から子へ、その先へと続いていく。そんな希望に満ちたシーンに胸が熱くなった。
(宋 莉淑 ソン・リスク/文筆家)
公開=1月5日(土)より、シネマート新宿、シネマート心斎橋ほかロードショー
公式HP=http://www.finefilms.co.jp/22nenme/

2019-01-01 18面
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