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最終更新日: 2019-06-12 00:00:00
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2019年01月01日 00:00
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「ワッソ」は韓国伝統祭りの源流
時代考証の苦労や秘話あれこれ

衣裳デザイン担当・安晞材博士インタビュー(1)

 大阪四天王寺「ワッソ」の源流は韓国だ。祭りに登場する音楽や衣装、道具の多くもメイド・イン・コリアだ。1990年、初代「ワッソ」のコンテンツを作り、パレードを構成したのは当時の(株)祝祭文化振興会だった。同社の創立者は、1988年ソウルオリンピックで舞台演出を務め、韓国伝統祭りの創始者でもある許圭氏(故人)だ。同社出身で(社)韓民族文化通り儀礼研究所の安晞材博士は、初代から現在まで衣装デザインを担当している。「日本の中の我が祭り」を創造する苦労、時代考証にまつわる秘話などを安博士に聞いた。(ソウル=李民晧)

韓国から150人がチャーター機で「ワッソ」へ

「ワッソ」第1期の1990年代。出演者3500人のほとんどは大阪興銀をはじめとする在日同胞たちだった。しかし、彼ら出演者の動作や楽器演奏を指導する先生は本国・韓国にいた。
ワッソ行列図を開いて説明する安晞材博士(右)
 指導にあたった先生方は、いずれも韓国最高の実力者たちだった。国立劇場長出身の許圭総監督をはじめ、ムン・イルジ舞踊監督(国立国楽院舞踊団常任振付師)、キム・ヨンマン音楽監督(国立管弦楽団団長)らが指揮し、その下には無数の実務スタッフたちがいた。チーム構成も舞踊と音楽、音響、美術、衣装、メーク、大・小道具、装身具などに細分化されていた。その一つである音楽パートでは、楽器だけでも太平簫・プク(太鼓)・チャンゴ・螺角・ピリ(笛)・ケンガリ(どら)など、10種類の楽器にそれぞれの担当者が就いた。
ワッソイベントは本当にマンモス級だったのか。これについては、韓国の先生方のためだけに大阪行きのチャーター機が飛んだという事実だけでも立証される。1990年代には、概算で150人のスタッフがチャーター機でワッソのため大阪に向かった。
「当時、興銀から与えられた予算規模は相当な額でした。オリンピック以外で一つの行事にあれほどの資金と人材が投入されたことはないでしょう。韓国の文化予算は少なく、こうした行事を夢見ることすら叶わない時代でした。現在の基準でも、あれほどの予算を投入するのは大変なことです。スタッフたちは楽しく制作し、熱心に飛び回りました」
安晞材博士の担当は衣装デザインと行列構成だった。しかし、情報は何もなかった。これまでは朝鮮時代の風物と服飾だけが伝えられ、1400年前の三国時代を追うことは無謀な挑戦と思われた。

17年にデザインした百済武寧王・王妃の衣装
金色とパステルトーンで復活した新羅・百済の衣装

歴史学者の中から服飾の専門家を探して意見を請い、図書館と書店で資料を探した。少ない情報の中、日本で出版された高句麗の古墳壁画が描かれた8万円の図録まで購入した。まるでパズルのピースを当てはめるというミッションを遂行しているような気分だったという。
「高句麗は壁画の絵を参考にしたので楽でした。新羅は土甬(土で作った人形)があり、太宗・武烈王(金春秋)時代以降は中国・唐の国の服飾と酷似していました。三国のうち、百済のイメージだけは唯一、韓国では見つかりませんでした」
百済に対するイメージは、やむを得ず6世紀初頭の中国・梁国の元帝・蕭繹が描いた百済四神図を見ながら想像した。日本の奈良地方の高松塚古墳の壁画も参考にした。もちろん三国時代とは時代的な格差があり、それを百済のものと断定するのは難しい部分もあった。
服飾の考証過程で発見したのは、韓国は古代から五方色(五行の各気運と直結する青、赤、黄、白、黒の五つの基本色)に基づいているという事実だった。カギは、三国それぞれの特徴をどう生かすかという点と、どのように適用させるかという点だった。
高句麗は、壁画のカラーを見ると赤系であることが明らかだった。新羅は金細工を多く施していた記録があり、韓半島で初めて統一を成し遂げた国家として、華やかさを強調した金系を基本色に決めた。百済はまさに想像力の産物だった。同じ五方色ではあるが、色調が薄く柔らかなパステルトーンとした。渤海は三国とは異なり、襟が丸く描かれた絵に着目し、服飾を再現した。このように、国別に服飾をデザインし、楽器を編成し、旗を配置して行列図を描き上げた。

「ワッソ」は韓国伝統祭りの元祖

音楽、音響を6~7世紀の古代人と同じように再現するのは不可能だった。韓国で歴史時代の音楽として伝えられているのは、朝鮮王室の吹打隊演奏、サムルノリ演奏程度で、当時の有名な伝統音楽専門家たちが国別のリズムと尺、音で作り上げた。例えば、百済は農楽器を中心にしたリズムをベースとし、高句麗は打令の尺を調整した。
「三国時代の音楽は、全世界の中で唯一『ワッソ』だけに残っています。これは現在も同じです。服飾もやはり『ワッソ』が最初に三国時代のものを再現しました。その当時の服飾と舞台演出技法が、(新羅)慶州や(百済)扶余などの地で郷土の伝統祭りに伝授されたと言えるでしょう」
現在の韓国で行われている伝統祝祭の元祖が「ワッソ」であるという話だ。安博士は一つの特別な資料を提示した。劇作家・張ソヒョン氏(米国在住)が手書きで作成した「ワッソ」の企画書だった。趣旨と目的、アイテム別の概要、行列と登場人物に関する文献・典拠などが記されていた。各々の行事がもつ意味と目的が明確になっていた。なかでも目を引くイベントは「序奏―旅立った!」(根を探す旅)だった。
メインイベントである四天王寺「ワッソ」に先立ち、祭りの参加者らが直接自分の故郷を訪ねるという企画だ。参加者たちは故郷の地と、その地の歴史的人物に祝詞をあげ、故郷の神聖な土を持ち帰った。そして地域別の土を一つに合わせて陶板(板状の陶磁器)を製作し、永久保存するというものだ。90年6月下旬から8月初旬までで延べ2000人が参加した。参加者たちは各々の故郷を経て釜山に集結し、盛大な式典を催した後に海を渡り、下関を経由して大阪へと移動した。
祖先が歩んだ道をたどり「ワッソ」祭りの中心人物らを実際に連れていく様子を再現するセレモニー的な要素を含んでいた。一連の動きを実際に体験してもらうことで、日本に暮らす同胞たちに民族的アイデンティティーと自負心、祝祭に臨む姿勢を鼓舞する意味もあった。

2019-01-01 9面
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