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2018年12月12日 00:00
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次世代通信「5G」商用化
世界初 韓国で企業向けサービス開始

 「4G」から「5G」への通信システムの進化は、私たちの生活を根本から変える可能性を秘めている。スマートフォンの「通信制限」などは過去の話になり、スマホすらいらない世界が訪れようとしている。そんななか、世界で初めて韓国で5Gが商用化された。

 韓国移動通信3社は1日から5Gサービス(第5世代移動通信システム)の提供を開始した。次世代移動通信サービスである5Gの商用化は世界で初めてのものとなる。サービス適用地域はソウル・首都圏および6大広域市都心で、順次拡大される。
5Gは、以前の移動通信サービスに比べて高容量データの伝送が可能な技術だ。通信速度がこれまでの100倍速くなり、(1)大容量通信(2)低遅延高速通信(3)「多接続」=大量のデバイスへの同時接続―などが可能になる。
最近「IoT」というキーワードに注目が集まっているが、これは「Internet of Things」の略で、直訳すれば「モノのインターネット」。文字通り、人間ではなく、さまざまなモノがネットにつながって情報をやり取りするという概念を表す言葉だ。5Gは通信速度や通信容量が劇的に向上するため、IoTの分野で大きな可能性を持っている。例えば現在も、工場では大幅な自動化が進んでいるものの、遠隔からの監視や自動制御ができる機器の開発が期待される。
今回、韓国で商用化されたのもこの分野。
京畿道の半月工団にある自動車部品専門業者「ミョンファ工業」が利用者第1号となる。同工場での検品に利用される。工場内に設置されたカメラ(1200万画素)が生産ラインにある製品を多角的に撮影する。超高画質写真は5Gモバイルルーターを通じてAIが適用されたクラウドサーバーに転送され、AIが写真を瞬時に判読して製品に欠陥がないかどうか確認できるというもの。
一方、一般向けのサービスは来年3月以降となる見通しだ。現在、5Gを利用するにはルーター(移動型共有機)がなければならず、まず企業向けに提供される。
しかし、サービスは、スポーツの生中継、VRや拡張現実(AR)を適用した体験などにとどまる見込みのため、超高速・超低遅延・超連結という特徴を生かしたコンテンツはまだ不十分な段階。今後は、「5Gでなければ享受できないコンテンツ」作りが課題となる。
また、2Gから3G、3Gから4Gに通信システムが変わるなかで、携帯電話で大きなシェアを占めていたノキア・モトローラ・ソニー・パンテックなどが没落。ソニー、NECなどの日本企業も世界市場の需要把握に失敗した。
その後、アップル・サムスン電子・華為がスマートフォン市場で3強となった。今回の4Gから5Gへの移行で、業界の勢力図が変わると予測されている。
今後、5Gに対応するハードやソフトの開発次第でスマホ業界の優勝劣敗が決する可能性もある。

2018-12-12 2面
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