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最終更新日: 2019-07-10 00:00:00
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2018年10月31日 00:00
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【映画】『復讐のトリック』(韓国)
先の読めない法廷サスペンス

マジシャン役のコ・ス©2017CINEGURU KIDARI ENTERTAINMENT ALL RIGHTS RESERVED
 

米国のミステリー作家、ビル・S・バリンジャーの小説「歯と爪」を、韓国を舞台に映画化した法廷サスペンス。検事と弁護士が知力を尽くす法廷劇と、犯行に至る過去から現在までの物語を交互に描くことで不可解な事件の真相が明るみにでる展開だ。
1947年、激しい雨が降りしきるソウルで凄惨な殺人事件が発生。死体を見たという匿名の電話で駆けつけた警察は、お抱え運転手のチェ・スンマン殺害容疑で資産家ナム・ドジンを逮捕するが、現場に残されていたのは切断された成人男性の人差し指だけ。肝心の遺体はすでに焼却炉で火葬されていた。
指を証拠として申請し、他の証言も加えドジンを有罪に導こうとするエリート検事と、無罪を主張するドジン側のベテラン弁護士は、法廷で攻防戦を繰り広げる。やがてドジンの知られざる顔や、被害者とされる運転手の過去が次々と明らかになっていく。被害者の過去とは、映画の冒
キム・ジュヒョク(故人)©2017CINEGURU KIDARI ENTERTAINMENT ALL RIGHTS RESERVED
頭でもその手さばきの鮮やかさを印象付けたマジシャン。彼の特技が物語の後半、思わぬ形でドジンを追い詰めることになる。
この被害者であるマジシャンを演じるのが、ドラマ『オクニョ 運命の女(ひと)』や映画『天命の城』に出演しているコ・ス。人を愛する純粋さと、困難を払いのけようと執念を燃やす姿を演じている。
容疑者ドジンに扮するのは昨年、交通事故で亡くなったキム・ジュヒョク。法廷での執拗な検事の問いにも動じない姿を、気迫のこもった演技で魅せる。
彼の日本公開作品は本作が最後になるだろうが、体格が良くイケメン、憂いを浮かべる端正な顔がもう見られないと思うと、惜しい俳優を亡くしたとの思いが募る。今年2月公開の『コンフィデンシャル/共助』では、ヒョンビン扮する北朝鮮のエリート刑事を裏切る上司という冷徹な役を的確に演じていた。
このほか、検事役に『新しき世界』のパク・ソンウン、弁護士役には『海にかかる霧』のムン・ソングンなど。演技力のある俳優で脇を固めドラマの進行もテンポがいいが、展開が速すぎる分、消化しきれない部分も残った。
(紀平重成 アジア映画ウオッチャー)
11月3日(土)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋で公開。

2018-10-31 6面
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