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最終更新日: 2018-11-14 13:25:00
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2018年10月24日 11:15
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【BOOK】羞恥(チャン・スチャン・著/斎藤真理子・訳)
亡命者が向き合う罪悪感と孤独

 東南アジア出身者が集まって暮らすその町に「私」と友人トンベク、ヨンナムが住んでいる。3人には、北韓からの亡命の過程で家族を失うという共通点があり、いずれも自分が生き残ってしまったことを恥じていた。
ある日トンベクが自殺し、ヨンナムは自給自足の新生活を送るため江原道へ引っ越していく。
「私」は、幼い娘を救うため妻をモンゴルの砂漠に放置した罪悪感から不眠症に悩まされ、思春期の娘に拒絶されながらも、毎日を生きていた。
物語は、ヨンナムに呼ばれた「私」が、娘とその友人を連れてオリンピック誘致で沸く江原道へ出かけていくことから動き出す。
著者は3人それぞれの思いに焦点をあて、孤独感や罪悪感を浮き彫りにする。家族の死を伴った亡命後に生きていくには、自身と折り合いをつける方法が必要だ。
そして、羞恥は彼らだけのものかと問いかける。北韓出身というだけで持たれる不信感は、北韓を他の地域に置き換えれば、どこの国にも存在する。排外的なヘイトスピーチがまかり通るのであれば、羞恥で顔を火照らせることと無縁ではいられない。
みすず書房
定価=3000円(税別)

2018-10-24 6面
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