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最終更新日: 2019-01-17 00:00:00
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2018年10月24日 11:14
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【BOOK】北朝鮮がつくった韓国大統領 文在寅政権実録(李相哲・著)
米朝会談後の韓半島情勢を探る

 本書は、中国で生まれ韓国出身の両親をもち、祖国である韓国を愛してやまない著者が「公正な立場」を意識しながらまとめた韓国現政権の実録である。
著者は、韓国と北韓はお互いの存在を強く意識しているとし、韓国内で異なる主張が国論を二分させているのは、北韓に対する愛憎によるものだと考察する。そして、韓国の左派政権の特徴は、韓国政府より北韓政府に正統性があると主張していることだとする。
穏健な改革派として登場し、支持を広げ、誰も気付かないうちに徐々に左へ方向づける。それまで政治に無関心だった大衆層の気分をつかみ、政権の座に就いたら人々の精神構造の在り方を変える。
本書を読み進めるうちに脳裏に浮かんできたのは、19世紀後半から20世紀に活躍した思想家アントニオ・グラムシの「ヘゲモニー論」だ。メディアや各種ネットワークを利用して巨大な「うねり」を作れとも指導している。
現政権の北韓への融和姿勢は、果たして平和をもたらすのか、あるいは国家を破壊してしまうのか。メディアは利用されているのか、知らぬフリをしているだけなのか。気分をつかまれた(かもしれない)大衆が、自らその是非を問う時期にきている。
産経新聞出版
定価=1300円(税別)

2018-10-24 6面
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