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最終更新日: 2018-07-11 00:00:00
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2018年07月04日 00:00
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高麗青磁への情熱―144―

青磁の自営(三)

柳根瀅
高徹・訳/馬瑞枝・画


私は商品を作陶しながらも、いろいろな作品の構想を立てた。いつか博覧会が開かれるときに出品する作品に対する執念を、いっときたりとて忘れたことがなかったのだ。
当時、朝鮮人の手による高麗青磁図録は入手が難しかった。せいぜいのところ、日本人の作った図録を買って、作品作りをするしかない。私は大正七年、総督府発刊の冊子を手に入れた。
 いろいろな作品を作るかたわら、「辰砂葡萄文酒煎子」を、見よう見まねで作ってみようとしたが、辰砂がうまく出なかった。初めに作ったものは商品として売り払い、何度も試みた。
雲鶴模様の梅瓶と、二重扁壺を繰り返し作っているうち、いつしか昭和二年の春になった。作品を作り始めてからすでに丸一年になるが、それまでに完成した品というと一点もなかった。
そんなある日のこと、新聞に来年の春、別府市で博覧会が開催されるという記事が出ていた。昭和三年三月一二日から四月三〇日まで、五〇日間にわたり開かれるという。出品期間は二月五日から二〇日までの一五日間となっていた。
気持ちが焦った。まだ一作品も出来ていない。その間に壊れてしまった作品だけでも、夥(おびただ)しい数にのぼったが、思い通りの作品はひとつもなかった。日が近づくにつれ、ますます焦燥感が募った。かといって、失望や落胆は禁物だ。どんなことがあっても今度の博覧会に、立派な作品を出品しようという執念だけは変わらなかった。
昭和三年になった。これまでに作ったものの中で、雲鶴模様の梅瓶三点はそれなりに満足のいくものだった。かといって、同じ作品を三つも出品する必要はない。葡萄文酒煎子は焼成さえすれば出来上がりだが、透彫龍文扁壺がまだ完成していない。これを完成させるにはいくら急いでも、締切り日の二月二〇日までには不可能である。
私はあれこれと考えた末、私の当時の置かれている状況を詳しく書いて延期申請をした。一週間後に返事が届いた。
「貴下の作っている陶磁器が困難なことはわかりすぎるほどわかります。しかし貴下個人の事情のために日時を延期することはできません。したがって締切りまでにたとえ一点でもよろしいから先に出品され、二月末までに追加申請されたし。これは貴下の事情を考慮し特別に取った措置であるから、どうか御了承され、作品が二月末までに到着するよう時間を厳守されたし。場所と陳列場の関係があるので後悔なきようにされたし」
私は先ず、梅瓶三点中もっとも仕上がりのいいものを一つ選んで包装して、鉄道便で送った。
四日後、作品を受け取ったという受領証とともに、感謝の手紙が届いた。追加出品を必ず二月末までに送るように、との内容だった。

2018-07-04 6面
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