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2018年06月27日 00:00
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【映画】『7号室』(韓国)
極限状態の選択が招く悲喜劇

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 個室DVDボックス店を舞台に、社長と店員の心理戦を描いたシチュエーション・サスペンス。
映画を個室で楽しめる「DVDルーム ハリウッド」は、開業10年目にして倒産寸前。社長のドゥシクが店の家賃を滞納し、夜間は運転代行ドライバーとして働かざるをえない日々が続いていた。アルバイト店員のテジョンは、学費を工面するためにヤミ金に借金があった。厳しい現実から抜け出したいテジョンは、多額の報酬につられ、麻薬密売人の話に乗り、預かった麻薬を店内の7号室に隠す。一方、早急に店を売却したいドゥシクは、アルバイト店員を増やして大繁盛を装う。その甲斐あって、売買契約を希望する相手が現れるが、新人バイトの店員が店内で不慮の事故によって死んでしまう。パニックに陥ったドゥシクは、死体を7号室に隠し、誰にも開けられないようドアを施錠する。密売人との約束で、麻薬を取りに戻ったテジョンは、隠し場所に入れず、大ピンチ。秘密の部屋7号室をめぐり、ドゥシクとテジョンの人生をかけた究極の攻防戦が始まる。
キャストは社長のドゥシク役に、映画『悪女 AKUJO』『高地戦』のシン・ハギュン。庶民として成功を夢見るも、なかなか上手くいかない人生への憤りを感情豊かに表現した。アルバイト店員テジョン役には、K―POPアイドルグループ「EXO」のメンバーで、『あの日、兄貴が灯した光』などで俳優としても活躍するD’O’。感情を露わにするドゥシクとは対照的な青年テジョンを演じ、本作ではタトゥーや喫煙シーンにも挑戦している。監督は『10MINUTES』に続き、今作が長編2作目となるイ・ヨンスン。
映画『7号室』は希望と絶望と生命力にあふれた作品だ。極限状態の中で選択した彼らの答えが思わぬ悲劇を呼び、転がっていく物語だが、ブラックコメディとして描かれている。とりわけラストシーンは秀逸。作中でドゥシクは「人生はやり直せる」とテジョンに豪語するものの、それまでの人生がリセットされることなく生きていく。その描写が実に文学的かつ映画的に描かれている。
(宋 莉淑 ソン・リスク/文筆家)

公開=8月4日(土)シネマート新宿ほか全国順次ロードショー
公式HP=http://www.roomno7.com/

2018-06-27 6面
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