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最終更新日: 2018-07-11 00:00:00
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2018年06月27日 00:00
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韓米演習中断 駐韓米軍の戦力弱化へ
「北の非核化」なしに独自訓練まで中止

双方で駐韓米軍不要論再燃の恐れ

 トランプ米大統領は、今月12日に行われた米朝首脳会談後の記者会見で、韓米合同軍事演習を中止すると発表した。ソウルの青瓦台も認めた。北韓との軍事的緊張緩和や、非核化の履行を促すという口実だ。しかし、この措置が駐韓米軍の撤収と、韓米同盟の亀裂を象徴するという指摘や懸念が高まっている。(ソウル=李民晧)

米軍は撤退に向かう?(写真=連合ニュース)
 韓米合同軍事演習は、12日の米朝首脳会談を機に止まった。韓米両国の軍当局は、今月19日と今年8月に予定されているフリーダムガーディアン連合合同演習を「猶予(suspend)」すると発表した。両国の合同演習が中断されたのは、1992年の「チームスピリット」以来、26年ぶりとなる。
フリーダムガーディアンは、毎年8月に実施してきた連合演習だ。韓国政府独自の乙支訓練を実施した後、フリーダムガーディアン訓練へと続く。実施期間は10日程度だ。今回中断が決定されたのはフリーダムガーディアン訓練だ。しかし、乙支演習も中断される可能性が高い。
これに対し、青瓦台の金宜謙スポークスマンは中断の可能性について「まだ未確定だ。現在論議中」と明かした。しかし政府の流れを鑑みると、北韓が突発的な行動をしない限り、乙支演習は中断するものと予想される。
トランプ大統領は、韓米軍事演習を北韓式に「挑発的」と表現し、波紋を呼んだ。また、グアムから韓半島まで戦闘機を飛ばした場合は莫大な費用が掛かる、という経済的理由を挙げた。これに対し、”自由民主主義と人権”という価値を共有する「価値同盟」である韓米同盟を格下げさせたとの批判も起きた。
問題はまだある。政府による乙支演習の中断は、北韓の南侵挑発に備えるための応急訓練を放棄するという可能性も多分に考えられるという事実だ。 
乙支演習は、韓国政府が独自に実施する民・官・軍の合同訓練だ。民防空退避訓練、主要施設の防護、施設の緊急復旧演習などが含まれる。徹底した防護と予備訓練だ。自らの防衛訓練を北韓の非核化問題と結びつけるのは、まさに矛盾そのものだ。
これまで毎年3月から4月に実施していた韓米合同演習、キー・リザーブと、トクスリ(鷲)演習の中断については未定だ。まだ時間的な余裕が残されているからだ。しかし、北韓との対話が継続される場合、これもやはり中断される可能性が濃厚だ。キー・リザーブは、対北韓有事プログラム・作戦計画5015を演習し、北韓の先制攻撃を想定した訓練だ。現在の対話ムードの下でこれらの訓練を行うことは好ましくないという指摘もある。しかし、練習の基本的属性は北韓軍の攻撃に備える防御作戦であり、核とは関係のない在来式の武器を中心とした演習だ。そのため、たとえ北韓が非核化を決行した場合でも訓練を中断する理由にはならない。
しかし、米朝首脳会談においてこの問題は、北韓の非核化に向けた重要な交渉のカードとなった。そのため、合同演習は中断された。半面、米朝首脳会談で金正恩が言及したとされる北韓のミサイルエンジン試験場の閉鎖など、北韓が実際に非核化を履行しているという話はない。会談から約2週間が経過したが、北韓がアクションを起こした証拠はまだ見られない。
軍事外交専門家らが案じているのは、米朝間の交渉が長期化の局面に入れば、韓米軍事演習自体が実施されない状況に陥るという点だ。長期レースの間、韓国からは駐韓米軍不要論が出るはずだ。米国内でも類似した世論が盛り上がる可能性もある。
青瓦台の元外交安保首席で韓半島未来フォーラムのチョン・ヨンウ理事長はこれに対し、国内メディアとのインタビューで「4・27板門店宣言2条1項では、南北間で一切の敵対行為を陸海空全ての空間で行わないとされている。北韓がこれまで北侵戦争演習と見なしていた韓米合同訓練に反対する根拠と口実を与えた格好だ」と指摘した。 
即ち、韓国は板門店宣言をもって韓米合同訓練に反対する権利を北韓に委ねた。北韓はこれを根拠に演習への抗議が可能になったのだ。
北韓の金正恩は、トランプとの会談で発表した共同決議文第3項に「4・27板門店宣言を再確認する」との文言を盛り込んだ。これにより、「執拗な独裁共産体制の指導者と米国人の実業家大統領との間の微妙な利害関係が合致した」とする記事や、「金正恩の勝利(金正Won)」などという英国メディアの風刺も出現した。
韓米軍事演習の中断は、韓米同盟の礎である軍事同盟の亀裂を招く前触れと懸念する声も多い。そうした憂慮を払拭する事実は何一つ存在していない。

2018-06-27 3面
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