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最終更新日: 2018-07-11 00:00:00
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2018年06月20日 00:00
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Special Interview 「焼肉ドラゴン」出演のキム・サンホさん
共演者・スタッフは気配りのプロ 今回の撮影は忘れられない体験に

 日本、韓国で上演され数々の演劇賞を総なめにした伝説の舞台『焼肉ドラゴン』が映画化、今月22日から全国で公開される。高度経済成長さなかの日本、万国博覧会が開かれた関西の地方都市の一隅で、在日同胞一家が営む焼肉店が舞台。映画で一家の主人・龍吉を演じたキム・サンホさんが来日、インタビューを行った。

――日本の映画に出演されるのは初めてでしょうか。

はい、初めてです。期待も、緊張もありました。韓国では映画やドラマに出演していて、ある程度知られていますが、日本では私がどんな俳優なのか、知られていないかもしれない。共演者もきっと知らないでしょう。まずは他の出演者、スタッフから信頼されないと、相手にされないのでは、というプレッシャーがありましたが、杞憂に終わりました。大泉洋さん、井上真央さん、真木よう子さんなどの共演者たちは、私に対していろいろ配慮してくれた。気配りのプロだと思いました。撮影現場は、”一緒にがんばって良い作品を作ろう”という雰囲気にあふれていました。素晴らしい共演者たちとの出会いがありました。撮影が終わったあとには、お酒を飲みにいき、作品について話し合ったり、楽しい時間を過ごしました。
――撮影方法など、日本と韓国の違いを感じたことは?
日本語が話せないので、周りの会話が聞き取れません。違いを感じたのはそれくらいです。戸惑うことはありませんでしたし、スタッフや共演者が差を感じさせないように、配慮をしてくれたともいえるでしょう。
――映画では日本語の長せりふがあります。日本語はいつから勉強されたのですか。
日本語の勉強はしていません。せりふを覚えただけです。覚えることはさほど難しくない。覚えることより、そのせりふの意味や心を理解することの方が難しかった。特に長せりふでは苦労しました。数分のシーンに6時間以上かかりました。OKが出たときは感動しました。
――本作は、在日同胞が難しい状況にあった時期の話を映画化したものです。
当時は差別を受けたり、本当に苦労をされたと思います。ただ考えなければいけないのは、今の韓国にも差別がある。それは恥ずべきことだと思います。同じ”人”なのだから、例えば貧しい国から韓国に働きに来た人に対しても、感謝や尊重する気持ちをもつべきだと思います。
――この映画を通して一番伝えたいことは。
幸福です。映画を見て幸せな気持ちになってくれれば、それ以上望むことはありません。幸せの種類はたくさんあります。例えば、人の悪口を言うことで幸せを感じる人もいる。どんな幸せでもいい。私の出演作品を見終わった後、少しでも何か幸せを感じてくれればと思っています。
――米国や中国など海外の映画作品出演に興味は?
私は米国、中国よりやはり日本がいい。今回の映画撮影、共演者たちとの出会いは私にとって素晴らしいものでした。今後も、共演者たちとまた飲みにいっていろいろ話す機会があれば。彼らも忙しい人たちなので、短期で遊びにくるより、仕事で来たほうがスケジュールが合わせやすいでしょう。

●キム・サンホ 1970年生まれ。94年、舞台『鍾路の猫』で俳優デビュー。その後、演劇、映画、テレビドラマなどに多数出演。映画『楽しき人生』で、第28回青龍映画賞助演男優賞を受賞。本作では一家の大黒柱、龍吉を演じる。

2018-06-20 6面
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