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2018年06月06日 00:00
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日本人の私にとっての朴正煕④ 拓殖大学教授 荒木和博氏

 1963年には民政移管を実施した。軍服を脱いで予備役になり、大統領選挙に出馬するというのだ。容易なことではない。軍とクーデターで得たポストを手放したくないというのが一般的だ。結果的に、2年後の選挙では僅差で当選した。都市部で勝利した野党に対し、農村で勝利したのが朴正熙だった。
当時の政治は、民衆、および現実とはかけ離れたところにあった。よって、何も決めることができなかった。朴正熙がクーデターを起こす1年前のことだ。不正選挙後に亡命した李承晩の後を受け、民主党が政権を執ったが、これが酷かった。
1965年の日韓国交正常化は、大統領以外は全員反対だったとされる中で断行した。現在の韓国人とは異なると感じている。朴正熙と共に韓国を創った人々は、政治家も実業家も、皆良い顔をしていた。
経済的苦境など、さまざまな逆境のなかで、どうにか頑張らなければならないという気持ちが顔に表れていたのだろうと思う。
大統領に当選した朴正熙について最も注目すべき点は、国民への思いやりにあふれていたという点だ。日常生活では倹約を徹底していた。水を少しでも節約するため、水道の出量を少なくするよう調節したという話も暗殺後に明らかになった。
1978年頃は貧しかったが、明るかった。姉が弟を大学に行かせるために身を売ったなどという話もあった。
当時はしかし、この国は今こそ頑張るべきで、国民もそれに従うべきだという空気に包まれていた。現在の韓国は、そうした時代を全否定しているような状況だ。私からすれば別世界のようにも思えるが、韓国には確かにそうした歴史があったのだ。
(つづく)

2018-06-06 4面
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