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最終更新日: 2018-08-15 00:00:00
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2018年05月03日 00:00
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【BOOK】『常磐の木 金子文子と朴烈の愛』(キム・ビョラ著、後藤守彦・訳)
韓国人運動家・朴烈を愛した金子文子の波乱にとんだ生涯

 慶尚北道聞慶市に、ある日本人女性の墓がある。墓の主の名前は、金子文子。現在の日本ではあまり知られていない彼女は、日本植民地時代に独立運動を繰り広げた韓国人アナーキスト朴烈の妻だ。
横浜生まれの文子は、朴が東京で留学中だった1922年に出会い、日本の帝国主義に反対するアナーキストの道を歩む。
関東大震災が起きた23年9月1日、朴と文子は天皇の暗殺を企てたとして大逆罪に問われ検挙された。26年3月25日、2人に死刑が言い渡されたが、同年4月に減刑された。
本書は、そんな金子文子の一生を韓国人女性作家が描いた峻烈な愛と闘いの物語。
「私は朴烈のすべてを愛しています。私は決してあなたを一人で死なせてはおかないつもりです」 東京の大審院大法廷に響き渡る、文子の叫び。朝鮮人ではない日本人が大逆事件の犯人になったことの影響を恐れ、文子の心を強制的に変えようと迫る国。「私自身を生きる」ことを貫いた一人の女性の姿が描かれている。
天皇の名による恩赦を拒み、彼女は獄中で縊死。短い人生を駆け抜けた。
享年23歳という若さだった。
同時代社刊  定価=2000円(税別)

2018-05-03 6面
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