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2018年04月25日 00:00
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【映画】『それから』(韓国)
不倫相手と誤解された主人公

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モノクロームの映像のなか過去、現在、未来が絡まる

 ホン・サンス監督、女優キム・ミニ出演の映画4作品『それから』(6月9日・土より)、『夜の浜辺でひとり』(6月16日・土より)、『正しい日 間違えた日』(6月30日・土より)、『クレアのカメラ』(7月14日・土より)が公開される。ホン・サンス監督がキム・ミニをミューズに迎えた4作の中から、ここでは『それから』を紹介する。
大学教授の紹介で、著名な評論家ボンワンが社長をつとめる小さな出版社で働くことになったアルム。出勤初日にボンワンから昼食に誘われた彼女は、一気に距離を縮めようとする彼に戸惑いを見せる。一方、ボンワンはその席で、不倫関係にあったアルムの前任者チャンスクを思い出していた。昼食を終えて会社に戻ると、ボンワンの妻が事務所に踏みこんでくる。ボンワンの浮気を疑う妻がアルムを夫の愛人と勘違いし、いきなり殴ってきたのだ。今日が初出勤日だと説明しても信じようとしない。その夜、社長の本当の愛人チャンスクが戻ってきたことから、アルムは思わぬ騒動に巻き込まれる。
キャストは、アルム役に映画『お嬢さん』のキム・ミニ。『夜の浜辺でひとり』では、韓国人女優としては初の快挙となる第67回ベルリン国際映画祭主演女優賞(銀熊賞)を受賞。今やホン・サンス映画には欠かせないミューズとなった。ボンワン役に、ホン・サンス監督作『3人のアンヌ』にも出演したクォン・ヘヒョ。チャンスク役に、『ひと夏のファンタジア』のキム・セビョク。また、ボンワンの妻役は、実生活でもクォン・ヘヒョの妻であるチョ・ユニが演じている。監督は”韓国のゴダール””エリック・ロメールの弟子”などと称され、ヨーロッパで絶大な人気を誇るホン・サンス。
映画『それから』はモノクロームの映像の中、過去と現在の物語が自由に行き来し、交錯する。それは会話とユーモアに彩られ、夢と現実が入り交じった心地よい錯覚をもたらすのである。
そして、本作のタイトルでもあり、最後に登場する夏目漱石の小説『それから』。騒動のそれからが語られるラストで、改めてホン・サンスの洗練された作風にうならされた。
(宋 莉淑 ソン・リスク/文筆家)

公開=6月9日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開。
公式HP=crest-inter.co.jp/sorekara

2018-04-25 6面
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