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最終更新日: 2019-01-17 00:00:00
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2018年04月11日 00:00
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編集余話

 その声は常に明るかった。遠方であることにかまけ、話をするのは常に電話越しだった。大病を患い、通院が日常生活の一部になっても、常にユーモアを忘れない方だった▼韓日の比較文化論の草分け的存在といえる金両基氏が2日、死去した。文化だけでなく歴史にも精通しており、本紙では「韓国を彩る王たちの物語」などを連載し、好評を得ていた▼世界規模で見れば、かなり近い韓国と日本の文化であるが、それでも大小多くの違いがある。それを「キムチとお新香」「オンドルと畳」という身近な題材を著作に冠し、わかりやすく紹介した。その手法は、飾らない優しさとユーモアを持つ、故人の性格そのものであった▼一方、近年では人権について語る場面も多かったようだ。在日韓国人として、初の国公立大学の専任教授(静岡県立大学教授)となったのが1987年。それ以来、外国籍の教育公務員第1号としての肩書も背負ってきた▼多くの功績を遺した故人だが、昨年、ユネスコの世界記憶遺産に登録された朝鮮通信使に関しても、精力的に研究や発表を行った。東海道は、江戸に向かう通信使がかつて通った道で、静岡県内には今もゆかりの遺跡が残る▼中でも書物など48点が記憶遺産に登録された清見寺は、多くの通信使が投宿した寺であったという。通信使が残した扁額の一つに「瓊瑶世界」がある。美しい玉を表す「瓊」と「瑶」が、互いに照らしあって輝きを増すという意味だ。こういう韓日でありたい、そう故人も願っていることだろう。

2018-04-11 1面
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